1:鬼瓦権蔵 ★:2022/02/26(土) 10:05:10.87 ID:KxE7PytS9.net 全文 交差点や路地で、いったん外側に膨らんでから曲がるクルマを見かけることがある。いわゆる「あおりハンドル」と言われる運転のしかたなのだが、後続ドライバーからすれば突然、前のクルマが反対側に向いてから曲がり始めるのでヒヤリとさせられた人もいるのではないだろうか? なぜ危ないのか、免許を取りたてのドライバーがついついやってしまいがちな、この行為について考えてみたい。 ■左折時は大回りですばやく曲がるのがカッコいい!? 長い前置きになったけれど、一向に減らないのが「左折時のあおりハンドル」だ。左折する際、1度右にハンドル切ってから曲がるというもの。 確かに教習所でクランクやS字を走る歳、内輪差で縁石に乗らないよう、外側一杯から回って行くように教えられる。左折は右折より内輪差が厳しくなるため、クランクやS字と同じく外側から曲がりたくなるんだと思う。 先日、たまたま免許取って半年くらいの若者の隣に座る機会があり、左折時のあおりハンドルをしていた。どうして左折なのに右に寄るのか、聞いてみたら「カッコいいから」。 左折時、内輪差に気を遣いながらオタオタするより、右から余裕を取ってすぱっと曲がったほうが運転が上手に見えるんだという。全然上手じゃないですけどね! しかも左折しようとするなら本来30m手前からウインカー出すのが道交法。なのに右からあおると、ウインカー出すの左にハンドル切り始めてからになってしまう。結果、自転車やバイクを巻き込むことに。 ■あおりハンドルの危険はこんなにある!! 考えていただきたい。交通量の多い道で自転車やバイクに乗っていると、右に寄っていく車両は見えにくい、というか見えないです。そんな状態で突如左折車が出現するのだから危ない。加えて左折も速度低いなら問題なし。 けれど、あおりハンドルするドライバーって、案外高い速度で左折してくる。さらに危険なことに、あおりハンドルするとサイドミラーじゃ自転車やバイクを発見できない。 はたまた片側1車線の道だと、いったん対向車のほうに寄るため、対向車からすれば「ウインカーの出し忘れで右折する車両」と判別できず、ブレーキ踏むケースもある。これまた後続車に追突される危険性出てくるなど、周囲の車両に迷惑掛けまくることになってしまう。 最大の課題は、そういったドライバーの「くせ」を誰も指摘できないことだと思う。本来なら警察の仕事だ。 ■「あおりハンドル」はれっきとした交通違反 道交法6節の第三十四条に「車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない」とある。これを守っていなければ安全運転義務違反になります。集中して取り締まればいい。 具体的には動画カメラを交差点に設置し、ウインカーを出すタイミングと、右あおり行為を記録。違反したら停止させて厳重注意。素直に認め、反省すれば説諭して始末書処理。逆らうようであれば反則切符を切ればいいだろう。 全国規模で1カ月ほど集中して左折あおり運転を取り締まれば、多くのドライバーに「やっちゃダメな運転」ということを知らしめられると思う。 こういった集中的な取り締まりをすることで、追い越し車線の居座り走行や、2車線区間の1車線を通行できないようにするような駐停車違反(都内の渋滞の多くは駐停車違反によって生じている)など、道交法の基本理念になっている「交通の円滑な流れ」を阻害するような違反をキッチリ減らせると思う。流れのいい道路環境作りは、二酸化炭素削減のためにも重要です。…