1:七波羅探題 ★:2022/02/18(金) 08:37:24.69 ID:IxH+wGcc9.net ■現行カローラセダンにはシフトブーツが装着されている 先日トヨタ博物館へ出かけ、展示されている往年の名車を見ている時のこと。車内がのぞける“昭和の日本車”の一部を見ていて、フロアから直に伸びているフロアシフトの根元部分にある“シフトブーツ”を見て懐かしい思いにかられた。 写真は筆者の愛車現行カローラセダンのCVTセレクターレバーだが、合成皮革製のシフトブーツが装着されている。この前に乗っていたシリーズでは先代となるカローラ アクシオでもCVTに乗っていたのだが、その時はジグザグのシフトパターンということもあったのか、シフトブーツはなかった。“昭和生まれ”の筆者は、合成皮革とはなるものの、レザー系シフトブーツがついているだけで、いまのカローラがかなりゴージャスになったと納車時に感じた(現行カローラはマニュアルモードがあるものの、ジグザグパターンではなくなった)。 我が家のマイカー第一号である、1976年式のトヨタ・パブリカスターレットセダン デラックスは4速MT仕様であった。当時のいわゆる大衆車クラスでは上級グレードには、フル(レバー式パーキングブレーキまで)や、ハーフ(フロアシフトまで)などコンソールボックスが装備され、合成皮革製などのシフトブーツを装着することも多かったが、我が家が購入したデラックス(最廉価スタンダードのひとつ上)では、コンソールボックスはなく、フロアから直に伸びるシフトの根元には、ゴム製蛇腹形状のシフトブーツが装着されていた。 このゴム製のシフトブーツは蛇腹の有無など、メーカーや車種などによって形状が異なり、当時小学生の“クルマオタク少年”だった筆者は、床から直に伸びるシフトレバーの根元にあるゴム製シフトブーツが大好きで、路上駐車しているクルマなどをのぞき込んだり、カタログなどを見ては、それを確認するのが楽しみであった。 ■減少の理由には電子制御式シフトの普及が考えられる 昔はグレード毎にブーツの素材が違ったり、好みの物に交換したりする人も多かったという、ある意味時代を象徴するアイテム的存在でもあったシフトブーツ。これからさらに消えていくケースが増えるかもしれない。 当時のバスのシフトレバーは床から伸びるロングストロークタイプだったのだが、やはりメーカーなどによりゴム製シフトブーツの形状(蛇腹の有無など)が異なり、路線バスに乗る時にはそれを見るのも大好きだった。 パブリカスターレットの次のマイカーとなった、1981年式丸い四ツ目ヘッドライトの4代目カローラ セダン1500GLはお買い得グレードであり、よく売れていた。最上級のSEやGTのようなアームレスト付きではなかったものの、とりあえずフルコンソールボックスとなり、4速MTだったのだがベージュの合成皮革製(というよりはビニール製?)シフトブーツとなっていた。その後の我が家の愛車となった、6代目、7代目カローラセダン SEリミテッドでも、当時ではすでにAT比率がかなり高まっていたのだが、あえて父親の強い希望で5速MTを選ぶと、フルコンソールボックスであったのだが、ゴム製蛇腹タイプのシフトブーツとなり、なんだかうれしかったのを覚えている。 しかし、最近のトレンドを見ると筆者の密かな楽しみであるシフトブーツの存在も風前の灯火となってきているようだ。電子制御式シフト(スイッチ)が普及してきたからである。日本車ではまだまだ、ATセレクターでも機械式のレバーと呼べるものが多いが、欧米など海外ブランドではシフトレバーと呼べるようなものは加速度的になくなろうとしている。バスですらすっかり2ペダル化が進んでおり、路線バスでもボタン式のセレクターがメインとなってきている。 オタクおじさんの戯言になってしまうのかもしれないが、さびしい限りである。 小林敦志 WEB CARTOP2022年2月17日…