この年末年始は久しぶりにふるさとで過ごした人も多かったのではないでしょうか。年末年始に東京や大阪からほかの都道府県に移動した人は、前の年と比べて1.5倍に増加したとみられることがビッグデータの分析でわかりました。 ■東京からの移動「1.5倍」 移動先は? NHKは、NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたデータを使い、先月29日から3日にかけて都道府県をまたいで移動した人の数を分析し、前の年末年始と比較しました。 (15歳から79歳。午後3時台の人数の平均をもとに割合で比較) その結果、東京からほかの道府県に移動した人は、1年前の年末年始と比べて「1.5倍」に増加しました。 移動先を道府県別にみるとすべてで増加しています。 割合の大きい順にみると東北や中国地方を中心に2倍から3倍と大きく増加しました。 ▼山形県 3.04倍 ▼島根県 2.85倍 ▼秋田県 2.63倍 ▼鳥取県 2.53倍 ▼山口県 2.51倍 ▼広島県 2.5倍 ▼岩手県 2.35倍 ▼新潟県 2.23倍 ▼長崎県 2.14倍 ▼福井県 2.14倍 ▼京都府 1.95倍 ■大阪からの移動も1.5倍近く 大阪からほかの都道府県に移動した人も前回の年末年始と比べて1.47倍に増加しました。 移動先を都道府県別にみるとすべての都道府県で増加しました。 ▼山形県 3.3倍 ▼島根県 2.59倍 ▼山口県 2.52倍 ▼愛媛県 2.32倍 ▼青森県 2.23倍 ▼秋田県 2.23倍 ▼佐賀県 2.23倍 ▼新潟県 2.17倍 いわゆる第3波のなか、帰省の自粛が求められるなどした1年前と比べ、今回の年末年始は帰省など外出する人が大きく増加する結果となりました。 ■大都市への移動 以前ほどには戻らず また、感染拡大前と比べると、 ▽東京と大阪からの移動は、戻る傾向が見られた一方、 ▽東京と大阪へ移動した人は、以前ほどには戻っていなかったことも分かりました。 2019年から2020年にかけての年末年始と比べると、 ▽東京からの移動は6%、 ▽大阪からの移動は4%いずれも増加し、 ほぼ同じ水準に戻っていたとみられます。 一方で、 ▽東京への移動は16%の減少、 ▽大阪への移動もは11%の減少となっていて、期間中、大都市へ向かう人は感染拡大前ほどではなかったとみられます。…