1:まそ ★:2021/09/08(水) 18:02:21.42 ID:W+PzGgtA9.net “アルファードの売れ行きが絶好調だ。2021年8月の販売台数は6483台で、乗用車販売ランキングは第6位だ(軽除く)。いっぽう、対抗車となるはずの日産 エルグランドはベスト50にも入っておらず、毎月の平均販売台数は500台にも満たない状況にある。かつては好敵手だったはずの2台はすっかり明暗を分けてしまった。元祖Lクラスミニバン「エルグランド」の次なる一手はあるのか、動向を占ってみる。 「日産 エルグランド」は、1997年に登場したLクラスの高級ミニバンだ。当時は多くのモデルが商用バンの延長線上にあったミニバンの世界に、専用設計の上質な室内と迫力ある外観デザインを与えたことで大ヒットした。トヨタは当時、欧州向けの商用バンをベースにした大型ミニバン「グランビア」を用意。その後加飾を増して豪華さを強調した兄弟車、その名も「グランドハイエース」(あからさまにエルグランドを意識したネーミングだ!)も追加したが、エルグランドの牙城を崩すことは出来なかった。 その後2002年にトヨタから初代「アルファード」が、次いで2004年にはホンダから「エリシオン」が登場するなど、エルグランドは多くの対抗モデルを生むほどの影響力を与えたのだった。 現行型の3代目エルグランドは2010年の登場。縦置きエンジン+後輪駆動のレイアウトから一転、横置きエンジン+前輪駆動に刷新。重心を下げたレイアウトとしたことで、低床化による乗降性の改善と操縦安定性の向上を図った。低く迫力あるフォルムは新鮮な印象を与えていた。ただしそれは、必ずしもユーザーが求めていたものではなかったようだ。 ライバルのアルファードは、むしろ王道を突き進んだ。同じFFレイアウトながら、ベースとなったエスティマとは真逆に、あえて床位置をアップ。着座位置を上げて見晴らしをよくするとともに、大型の箱型ボディを強調させた。クラウン並みの高級なインテリアとも相まって、ユーザーの人気はアルファードと兄弟車のヴェルファイア(2008年に追加)に集中したのだ。 さらに3代目エルグランドの登場から5年後の2015年には、アルファード・ヴェルファイアが3代目へフルモデルチェンジ。高級路線をさらに推し進めたことで、現在に続く完全なトヨタの独走状態へと突入したのだった。”…