元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2021/08/23(月) 23:17:06.02 :iPMA7ilzO 「なあ、セイバー」 「ん? どうかしたか、奏者」 「いま着ている、その服のデザインはセイバーが考えたものなのか?」 「うむ! 余の魅力を存分に引き出す、素晴らしいデザインであろう?」 セイバーが着ている赤い服は、たしかに彼女の魅力を存分に引き出すものであり、その高貴さと奔放さを示すように大胆なデザインとなっており、少々目のやり場に困る。 「どうだ、奏者よ。似合っているか?」 「うん。たしかにとても似合っている」 「うむうむ! そうであろう、そうであろう! であるならば、もっと余を褒め称えよ!」 己がマスターのことを奏者と呼ぶこのサーヴァントは、英霊として世界に召し上げられる前に某君として君臨していた古代の皇帝。 その真名は、ネロ・クラウディウス。 悪名高き、古代ローマ帝国、皇帝ネロだ。 「すごくよく似合っている」 「うむ! では、具体的にはこの衣装のどの部位が魅力的であると奏者は捉える?」 褒め称えると、より詳細に追及された。 顎に手をやって、しばし熟考する。 皇帝の威を示す、格調の高さ。 基本的には軍服なのだろうが、露出が多い。 下着という概念が彼女にはないようだ。…