ホンダの三部敏宏社長は16日、電気自動車(EV)の普及が進めば伝統的な自動車メーカーが強味としてきた車の走行性能で差別化を図ることが難しくなり、インターネットとの接続を含めた「新しい空間価値」を提供できるかなどが勝負になるとの見方を示した。 三部氏は都内で記者団に対し、バッテリーで走行するEVでは走る、曲がる、止まるなど車の基本性能の部分で差別化するのは難しくなるとの見通しを示した。その上で、コネクティッド技術を含む「ハードウェアで差別化できない部分を、いかにソフトウェアで新しい価値を生み出すか」がポイントになると述べた。 ホンダは世界最大のバイクメーカーでもあり、カーボンニュートラルへ「四輪だけやっても意味がない。二輪も電気になると思っている」と指摘。小型から初めて徐々に大型バイクの電動化も進めたいと述べた。…