1 名前:シャチ ★ :2025/08/10(日) 18:38:12.27 ID:yzbFg6E69.net コロコロ変わるA-10の退役計画 「老朽化したA-10はコスパが悪い」。トランプ大統領の意向を反映したアメリカの2026予算度決議案が2025年4月10日に下院で可決されました。第1期トランプ政権時代の減税を延長し、連邦政府債務の増加を見込む一方で、歳出を見直して削減することを求めるものです。 防衛・国家安全保障予算要求額は横ばいですが、ハイテクミサイル、ドローン、兵士の給与引き上げに重点を置き、コスパの悪い従来兵器には大ナタが振るわれています。その一つがA-10攻撃機です。現有の162機を2026年度中に全機退役させることを提議し、退役経費5700万ドルが計上されています。 しかし、7月9日の上院軍事委員会では、A-10が2026年度に103機を下回ってはならないことを求めた2026年度国防権限法案(NDAA)案を可決します。トランプ大統領の今年度中の全機退役案を、事実上拒否した形です。 A-10は1977年に就役した、低空・低速での地上部隊支援(近接航空支援:CAS)を目的とした攻撃機で、頑丈な構造と強力な武装、長時間の滞空能力が特徴です。議会や空軍の一部にはA-10の退役を懸念する声が根強くあります。2025年7月7日には16名の将官(退役を含む、元空軍参謀総長6人も含む)が議会に宛てた書簡を発表し、「F-35の増産は歓迎するが、A-10の戦術的価値は代替できない。A-10の早期廃棄を強く懸念する」と訴えています。 下院公聴会では、国防総省の試験評価室所長J.マイケル・ギルモア氏が、F-35Aの25mm機関砲(装弾数182発)はA-10の30mm機関砲(同1150発)に比べて火力が劣り、連射時間も短いため、CAS任務では不利であると証言しました。また、国防シンクタンクのピエール・スプレイ氏は、F-35にはCASに必要な目標視認性・耐久性・低速低空運動性が不足しておりA-10の代替にはならないと批判しています。 アメリカ空軍は2014年に、A-10の完全退役を2028年とすることを初めて表明しますが、各方面から反対意見が出て退役時期は揺れ動いています。 2021年度には2029年度に延長。2024年度には2027年度に前倒し提案。第2次トランプ政権の2025年度になって2026年度中に完全退役が提議され、現在は上院で拒否という段階です。最終法案となるまでは、下院との調整および大統領署名を経る必要があるため、退役がどうなるかはまだ流動的です。(以下ソースで 8/10(日) 8:12配信 乗りものニュース 「まだ退役しないの?」 もうすぐ就役から半世紀の「不死身」攻撃機、トランプ要求も跳ねのける生命力の“謎” 2020年6月、「自由の番人作戦」を支援するため、アフガニスタン上空を飛行するA-10「サンダーボルトII」(米空軍パブリックドメイン) 引用元:…