全てのレス元スレ 2: ◆rTvFomYy1A:2017/08/06(日) 21:22:20.05 :n4iR/E4U0 「プロデューサーさん、待てますか。いいから待てるか答えてください」 そう言われたプロデューサーさんは少し困惑した表情を浮かべたけど、すぐに真面目な顔に戻って 「……君は」 目を開けると見慣れない天井、ベッドの横からタブレットのアラームがけたたましく鳴り響いている。 止めようと思って起き上がろうとすると頭が酷く痛む。そんな痛みを我慢しながらなんとかアラームを解除する。 8月1日……ああ、そうだ。昨日は私の誕生日ということでいろいろなお酒を飲んだんだっけ。 徐々に昨夜の記憶が思い出されてくる。7月31日の20歳の誕生日で仕事が終わった後、未成年用になっている第一女子寮から 成人組用になった第二女子寮へと引っ越し作業をしたこと。そのまま第二女子寮の皆が誕生日を祝ってくれたこと。 プレゼントをいろいろ貰ったり、20歳のお祝いということで楓さんとか早苗さんが作ってくれたいちごのお酒を貰って飲んでみて おいしくてどんどん飲んで……そっから先の記憶がない。部屋で寝ているということは誰かが運んでくれたのだろうか。 「あ、ありすちゃん。起きましたか?」 ベッドの上でぼうっとしていた姿を見かけたのか、部屋の外から心配そうな声をした菜々さんがこちらを覗きこんでいた。 「あ……おはようございます。えっと……もしかして昨夜運んでもらいましたか?」 「ああ……やっぱり覚えてないですか。だから止めたんですけどね」 私が昨夜の記憶を失ってることを把握した菜々さんが、ぷりぷりした表情で一人怒っている。 8年前からほとんど変わっていない元永遠の17歳は今でも通用するんじゃないだろうかなんて思ってしまう。…