
みなさま、いつもありがとうございます。レシピに興味を持ってくださりとても嬉しく思っています。料理の好みについてはあまり本人が口を挟むことではないと思い、これまで直接触れずにいました。ただ今回さまざまなご意見が交わされるなかで、私のレシピが好きな方も合わなかった方も、それぞれ嫌な思いをされているのではと気になっていました。この機会に一度、普段から料理やレシピについて考えていることと、私自身の味づくりについて、2つに分けてお話しできればと思います。まず私のレシピが好きな方も合わなかった方も、どちらが正しいということはありません。どちらも自然な感想ですし、味の好みが違うからといって誰かが否定されるようなことではないと思っています。せっかく作ってくださったのにお口に合わなかった方には申し訳なく思っていますし、いただくご意見はどれもありがたく受け止めています。そして今回のことをきっかけに、皆さんがそれぞれの好きな料理家や好きな味について語り合ってくださっていることはとても嬉しく感じています。料理家の名前やレシピが、一人ひとりの好みや思い入れとともに語られることは、この仕事に携わる一人としてありがたいことです。レシピに求めるものは味だけでなく、暮らしや料理をする場面、そのときの余裕によっても違うと思います。私も自分なりに精いっぱいレシピを作っていますが、すべての方に合うわけではないことも理解しています。私自身、レシピ本や料理雑誌、料理番組が大好きです。皆さんがそれぞれに合う料理家やレシピ、媒体と出会い、好きな料理や味について語り合えること自体、私にとってとても嬉しいことです。料理を作ることも、作らないことも含め、誰もが自分にとって心地よい料理との距離感を見つけ、健やかに日々の食事を楽しめること。それが私の活動を通しての願いです。元ツイート続けて、私自身の味づくりの傾向についても少しお話しします。レシピにもよるので一概に言い切れない部分も大きいのですが、基本的には塩分濃度を計算しながら甘みを控えめに、食材の味や香り、酸味を重ね、塩を軸に全体のバランスを取る味づくりが好きです。これは自分なりに大切にしている方向性ですが、塩味の感じ方にはかなり個人差があり、濃いと感じる方も、薄い、物足りないと感じる方もいらっしゃると思います。また使う食材の銘柄や仕上がりの水分量によっても味は変わります。できるだけ仕上がりに差が出ないよう考えていますが、どうしても振れ幅は生まれます。「塩で味を調える」と書くのは、そうした違いも踏まえ、最後は作る方ご自身の好みで仕上げていただきたいという意図がございました。もしまた作ってみたいと思ってくださることがあれば、普段から濃いと感じる方は塩を控えめに、味がシャープに感じられる場合は少し甘みを、うま味が物足りない場合はだしを補うなど、お好みに近づける方法もあります。もちろん無理に調整していただく必要はなく、あくまで選択肢のひとつとして参考にしていただけたら嬉しいです。また、媒体や企画によってご紹介するレシピも少しずつ変えています。料理家ごとに探すのも、雑誌や料理番組など媒体ごとの特色から選ぶのも、自分に合うレシピと出会う方法のひとつだと思っています。味付けに限らず、食材の組み合わせや料理のアイデアなど、何かひとつでも日々の料理のヒントになれたら嬉しいです。元ツイート…