全てのレス元スレ 2: ◆xAfjqqyUPg:2019/08/10(土) 21:52:40.98 :xEwhaPwy0 1 部屋の明かりを消すと、室内が真っ暗に――ならなかった。開いている窓から入ってくる星と月の明かりには、慣れてしまえば歩くのには困らない程度の光量があった。 日付がかわり、それからいくらかが過ぎているくらいの時刻。親も既に寝静まっているだろう。私の家からは生活音は消えていた。学習机の上に置かれている時計の音と、わずかに吹いている風の音だけが聞こえる。周囲の住人もすっかり寝てしまっているみたいだった。 自分の部屋のはずなのに、深夜だというだけですっかり慣れない空間になっちゃっていた。昔の人が「丑三つ時」って言って怖がっていたのも、今は分かる気がする。…