
1: 匿名 2026/07/30(木) 09:11:47 人工知能(AI)の普及で企業の採用が冷え込むという見方とは裏腹に、米国の主要企業が再び人材採用に乗り出している。AIの導入が進んでも、人の役割はなお欠かせないとの認識が広がり、ITや運輸、防衛産業など幅広い分野で採用方針の見直しが進んでいる。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は26日、米国の大企業はこれまで、景気の先行き不透明感やAIが業務を代替するとの期待を背景に新規採用を最小限に抑えてきたものの、最近は成長目標の達成とAI活用の拡大に向け、人員を増やす計画を相次いで打ち出していると報じた。鉄道会社CSXからGoogleの親会社Alphabetまで、さまざまな企業が投資家に対し、中核事業の拡大やAI・クラウドといった戦略分野を中心に採用を続ける方針を示した。コンサルティングや政府契約を手がけるブーズ・アレン・ハミルトンも、採用を強化すると発表した。同社は昨年、連邦政府との契約縮小の影響で数千人規模の人員削減を実施したが、最近は国家安全保障分野を中心にサービス需要が回復し、機密情報を扱う資格(セキュリティー・クリアランス)を持つ人材の需要が再び高まっていると説明した。企業が採用の姿勢を転換する背景には、AIの役割をめぐる認識の変化もある。人事管理プラットフォームを手がけるラティスの最高経営責任者であるサラ・フランクリン氏は、多くの企業がAIによる業務代替を見込んで新卒採用を減らしたものの、実際にはAIと共に働く人材も必要だと気づき始めたと語った。同氏は、コーディングAIが登場したからといってソフトウェアエンジニアの採用が不要になるわけではなく、AI営業エージェントを活用する企業でも、最終的には人の営業担当者が必要になると説明した。ラティスによると、顧客企業ではさまざまな職種で採用が再び増えており、とりわけ新卒や若手人材への需要が高まっている。企業は、AIを自然に使いこなす、いわゆる「AIネイティブ」の素養を備えた人材の確保に関心を強めているとWSJは伝えた。ただし、これが大規模な採用につながるかどうかは依然として不透明だ。AlphabetはAIやクラウドなど中核の投資分野を軸に採用を続ける方針を示し、サービスナウもサイバーセキュリティーといった成長分野で営業人材の確保に力を入れている。マサチューセッツ工科大学のポール・オスターマン名誉教授は「AIが長期的に労働市場へどのような影響を及ぼすかは、まだ誰にも確信できない」とした上で、「企業も今後どのような人材が必要になるのか、見極めを進めている段階だ」と述べた。…