1 名前:少考さん ★:2025/07/13(日) 08:55:13.03 ID:tYdEkatI9.net 東京新聞 2025年7月13日 06時00分 有料会員限定記事 「参政党か、れいわ(新選組)に入れます」 参院選(20日投開票)の取材で街に出ると、こう話す有権者が少なからずいる。 政治的な立ち位置について、一般的には「右」の政党と思われている参政党と、「左」のイメージが強いれいわ新選組。この2党で揺れているのはなぜなのか。(加藤豊大) 事実上の「政権選択」とされる参院選が、20日に投開票される。有権者はどんな選択をするのか。街頭で出会った人たちへの取材から、民意の底流を探ります。 ◆「生活苦しくて」初めて街頭演説に 参院選が公示された3日の午後5時半。東京・秋葉原駅前で、れいわ新選組の山本太郎代表(50)が聴衆と目を合わせて政策を訴えていた。 熱心な支援者が集まるステージ周辺からは少し離れたところで、キャップをかぶったケイスケさん(45)=仮名=がその声に耳を傾けていた。 「今まで選挙には全く関心がなかった。でも、生活があまりにも苦しくて。初めて、街頭演説を聞きに来ました」。声をかけると、ケイスケさんは語った。 ◆日本社会からドロップアウト 東京の多摩地域西部、檜原村でアルバイトをしている。 「5年前くらいに、日本社会からある意味ドロップアウトしたんです。結婚していて子どもがいるってなれば、正社員をしていたかもしれませんが。もう見切りをつけました」 年収は200万円ほど。国税庁によると、2023年の正社員(男性)の平均給与は594万円だ。 「お米を本当はバクバク食いたいんですけど。昨年の夏からもう買わなくなりました。主食なしでおかずを食べることが多いです。値上げが多いから、コンビニにももう行かないです」 生活が苦しいのは政治に無関心だったからではないか、と次第に考えるようになった。 ◆バブル崩壊、就職氷河期…「国に裏切られた」 「自分は『ロスジェネ』なんです。国や自民党に裏切られたと思います」 ロスジェネとはロストジェネレーション(失われた世代)のこと。 バブル経済がはじけた後の就職氷河期に社会に出た。希望する正規雇用の仕事を得るのが難しかった世代。現在の40代から50代前半くらいまでが含まれる。 ケイスケさんは静かに続けた。「僕らは、義務教育で国の言われた通りに育ってきた。でも就職氷河期が直撃して、正社員になれない。家族も持てない。まじめに保険料を払ってきたのに、年金も大してもらえない」 「『それはおまえの努力が足りないからだ』と言われる。そうかもしれないけど、そもそも国の制度がそう(努力で解決できるように)なっていない」 そして、政治に、選挙に関心を持つきっかけをつくったのは、手にする1台のスマートフォンだった。 ◆なぜ?「れいわか、参政党」 参院選では、「れいわと参政党の演説を見て、どちらか良いと思った方に投票しようと思います」と語った。 記者(33)が従来の政治報道の「常識」にとらわれているだけ... 残り 1170/2340 文字 引用元:…