
転載元: どうですか解説の名無しさん 2026/06/24(水) 22:00:45.94 ID:kjCs+GQQ0 【緒方耕一】今季の中日を象徴するような試合 やらなくてもいい失点、終盤追い上げながらの惜敗 力はあるはずなのに、なかなか勝ち星に結び付かないというチームはある。なぜ、そう感じてしまうのか? やらなくてもいい失点をして、終盤に追い上げながらの惜敗。まさに今季の中日を象徴するような試合になった。 やらなくてもいい失点は、序盤の2回表だった。2死を取った後、7番の宮下に四球を与えた。1発のある打者ならともかく、宮下は球界を代表する長距離砲ではない。しかも3球でカウント1-2に追い込んでいただけに、四球が「もったいない」としか言いようがない状況だった。 次打者の梶原の打球はセンターの左に落ちるヒットだった。一塁走者の宮下は三塁を狙ったため、ワンバンで捕球した岡林は三塁に送球した。送球がそれて前に出て処理した石川は二塁を狙った打者走者を見て一塁に送球。石川は二塁のカバーに走り、それを見てカットに入っていたショートの村松が三塁をカバー。ここまではよかった。 一塁で送球を受けたサノーは二塁へ送球し、捕球したセカンドの田中は少し追ってからいいタイミングで一塁へ送球。そのまま走者を追ってタッチすればアウトだったが、サノーは再び二塁へ入った石川に送球し、ここでも走者にタッチすればアウトにできたはずが、石川は本塁へスタートした三塁走者を気にして打者走者にタッチにいかず、先制のホームインまで許してしまった。 プレーの説明が長くなってしまったが、失点の原因はサノーと石川だろう。両者とも足が遅いため、自分で走者を追ってアウトにしようとする意識が欠けていた。このケースで一塁手がホームに投げやすい右投げの場合、三塁走者は一塁手が二塁へ送球する隙を狙ってくる。二塁のベースカバーに入った右投げの内野手はホームに投げにくい体勢になるからだ。 サノーにしても、石川にしても、自分でアウトにしようとする意識が足りず、三塁走者がホームを狙うときの基本知識も分かっていなかったのだろう。1つのプレーで2つのミスが出れば、やらなくてもいい失点につながっても仕方がない。5回表1死二、三塁から1点もやらないように前進守備を取りながら、不運なポテンヒットのタイムリー。そのあとには連続四球で押し出しで追加点。チグハグな失点が続いた。 低迷するチームというのは、目の前の当たり前のプレーができないもの。そして力がなければ追い上げることもできないが、それができるだけの力は備えている。もちろん、なんとしも自分でアウトを取ろうとしすぎて気負いすぎはよくないが、チーム状況を考えれば人任せにするプレーより闘争心は感じられるし、同じミスでも印象は違う。失敗を恐れず、前向きなプレーを心掛けて、現状打破を目指してほしい。(日刊スポーツ評論家)…