杉本博司氏の作品世界とディオールとの共通点 世界的に著名な日本人アーティストである杉本博司氏の作品世界は、コンセプチュアルな厳格さと徹底した精度を追求する技法によって表現されます。建築家でもある杉本氏は、自身のクリエイションを構築的な構造でデザインするという点でクリスチャン・ディオールとの共通点を持っています。両者はラインとフォルムの重要性についても同様の見解を持ち、それらの持つ美学の力を余すところなく表現しています。最近では、メゾンの働きかけにより、クリエイティブ ディレクターであるジョナサン・アンダーソンの初のオートクチュール コレクションの本質が杉本氏によって写真に捉えられました。 展覧会の構成 東京で公開される本展は、13のシリーズが3つの章に分かれており、緩やかな年代順に杉本氏の作品の進化を辿ります。希少な表現方法の記憶が3章を通して探求されます。 第1章「時間・光・記憶」では、〈ジオラマ〉、〈劇場〉、〈海景〉の3つのシリーズを通じて、作品世界の始まりが紹介されます。 第2章「観念の形」では、特に〈スタイアライズド・スカルプチャー〉シリーズを通じて、作品世界が拡張、深化していくプロセスが紹介されます。ここでは、これまで未公開だった2枚の写真が展示されます。1枚は「バー」ジャケット、もう1枚は「ソワレ」ドレスで、これらは1947年春夏 コレクションのクリエイションであり、クリスチャン・ディオールの最初のコレクション、すなわち象徴的な「ニュールック」の成功を収めたショーで披露されたものです。杉本氏は、光と影の繊細な相互作用によって形作られる彫刻としてのファッションにアプローチしています。異なる時代と文化に属するそれぞれの分野のこの2人の巨匠は、時代を超越したフォルムの普遍性を追求するという絶え間ない探求の中で一致しています。 最後に、第3章「絶滅写真」では、「絶滅」という概念を中心とした近年の作品が集められています。「絶滅」の概念は、この貴重な技法に影響を及ぼす可能性があるだけでなく、暗示的にアーティスト自身にも及ぶものであり、この考察は人類史における慣習にまで及んでいます。 伝承という共通のテーマ この類まれな対話は、伝承という共通のテーマにおいて、ディオールと日本を結びつける対話とも呼応しています。創設者でありクチュリエでもあったムッシュ ディオールが大切にした直感とは、卓越した技術とサヴォワールフェールと共に、大胆さを息吹かせ、輝きを放つことでした。その直感はまさしく今、クリエイティブ ディレクターであるジョナサン・アンダーソンが自らのものとしています。 開催概要 展覧会名:杉本博司 絶滅写真 会場:東京国立近代美術館 住所:千代田区北の丸公園3-1 期間:2026年6月16日(火)から9月13日(日)まで お問い合わせ先:クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947 詳細情報:Dior公式サイト…