全てのレス元スレ 2: ◆S6NKsUHavA:2017/06/06(火) 02:17:26.63 :VM2mp3zJO 「輝子、頼む! ウェディングドレスを着てくれ!!」 「え、えぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!?」 ──事務所 勢いよく事務所に飛び込んできて開口一番に言い放ったプロデューサーに、机の下でキノコを撫でていた輝子は驚愕を通り越してこの世の終わりのような表情で叫んだ。 「い、いったい……いったい何を言ってるんだぷろ……プロデュー……プロ……」 「言えてないぞ輝子よ……て、なんでそんなこの世の終わりみたいな顔してるんだ」 壊れたテープレコーダーのような言葉を繰り返す輝子に、一息ついたプロデューサーは疑問符を浮かべる。輝子はまだ青ざめた顔のままガタガタと震えると、浮かせた両手を所在なげに彷徨わせながら言った。 「だ、だって、ウェディングドレスって言ったら……け……けっこ……けっこん……」 「……あ」 輝子の言葉に、プロデューサーは何かに気付いたように声を漏らす。どうやら、彼女は勘違いをしているらしい。 自分の言葉足らずを反省しながらも、プロデューサーは宥めるような声音で説明した。 「すまん、飛ばしすぎた。実は、結婚式場のパンフレットに掲載するモデルの写真を撮ることになったんだが、肝心のモデルが都合つかなくなってな。代役を探してるんだよ」 そう言って、机の下の輝子にパンフレットの見本を見せる。そこには式場の写真が数点並べられており、恐らく仮のものであろうテキストが踊っていた。いくつか存在する空白が、そのモデルの写真が掲載される箇所だろう。 説明を受けて、輝子の顔色が少しずつ戻ってきた。が、表情は驚愕から普通を通り過ぎて怪訝へと変遷している。…