161 :素敵な旦那様 2006/03/26(日) 10:58:21 中学生の頃、親と喧嘩し、自転車に乗って家を飛び出した。 60km余り離れた叔母の家に行こうと思い立ち、道が判らないので、線路 伝いの道を走った。が、川を渡る時に大きく迂回しなければならず、そこで 方向すら判らなくなってしまった。時間は夜8時を回り、人通りも少なく なっていた。 閉店しようとしているケーキ屋を見付け、そこの小父さんに道を尋ねた。 小父さんは、目的地を告げると、「え~!そりゃあ自転車じゃ無理やで~」と 言い、「お金出したげる。自転車も預かっといたげるから、電車にしとき」 とまで言ってくれた。元はと言えば、自分の我侭で親と喧嘩した事が発端 だったので、見ず知らずの人のそんな厚意に甘えるわけには行かなかった。 自転車で行く意志が堅い事を見て取り、小父さんは「ちょっと舞ってな」と シャッターを開けて店の奥に引っ込み、やがて戻ってくると、小さな紙袋 を差し出した。「これを食べながら行きや」 開けると、中は甘い匂いのするクッキーだった。 その日、そのクッキーを頬張りながら、3時間走り、なんとか叔母の家に 辿り着く事が出来た。翌日、自宅に帰ったのだが、親から大目玉を食らった 事は言うまでも無い。 162 :161 2006/03/26(日) 11:09:29 (続き) 高校に入る春、バイトでサイクリング車を買って行動範囲が広がり、 その店にお礼を言いに行った。小父さんは喜んでくれ、その時を 境に手紙や年賀状のやり取りをする様になった。 高校の文化祭でステージでピアノを演奏した時、小父さんに招待券を 送った。小父さんは店を出れないので、バイトの女の子2人を代理と して寄越した。バイトの女の子は、小父さんからだと言って、お菓子 を差し出した。却って気を遣わせてしまったと、自分の考えなしを 反省したものだった。 やがて、大学を卒業して社会人になって、転勤で引っ越すどさくさで、 そこの住所を書いたメモを紛失してしまい、音信不通となった。 163 :161 2006/03/26(日) 11:22:13 (さらに続き) 転勤を繰り返し10年目にして、ようやく生まれ育った土地に戻ってくる 事が出来た。俺は、結婚して一児の父親になっていた。 実家から70kmくらい離れた、妻の実家近くにマンションを構えた。 マウンテンバイクで実家に行った帰り道、ふと思い出して、その店に 行ってみる事とした。 小父さんは、かなり歳を取っていたけど、まだ現役で、20年ぶりに 会う俺の事もちゃんと憶えていて、涙を浮かべて懐かしがってくれた。 「ところで、ここへはどうやって来たの?車?」とキョロキョロしたので、 「これです」とマウンテンバイクを指差すと、小父さんは噴出し大爆笑。 別れ際、「持って帰って奥さん、子供さんと食べて。」と包みを差し出した。 「お金払います」と言っても、頑として受け取らない。「今度は、奥さんと 子供さん連れて、買いに来てよ。その時は、お金をもらうから」 帰って包みを開けると、ロールケーキだった。妻に事の顛末を話しながら 家族で食べたのだが、そのロールケーキは、小父さんの人柄と相まって、 ほんのり甘くて美味しかった。 (連カキコスマン) 164 :素敵な旦那様 2006/03/26(日) 11:22:38 >>161 コピペかも知れないが、、、、。 機会が有ったら一度、小父さんのケーキ屋に行ってやれ。 ひょんなきっかけで厨房の頃からの知り合いなら尚のこと、小父さん 喜ぶと思うぞ。 “縁”は大切にしろよw 166 :164 2006/03/26(日) 12:52:02 スマン! >162まで読んでの書込みだ。>163まであったんだなw カンベン!! 165 :素敵な旦那様 2006/03/26(日) 11:52:52 まさに甘~~~~~~~~~~~~い思い出 引用元:…