
1: 少考さん ★ 2026/05/29(金) 11:07:19 ID:FU2kF6Zt9 巨人・阿部慎之助前監督の辞任、幕引き選んだ球団対応への疑問(田尾安志) - 日本経済新聞 2026年5月29日 5:00 リプレー検証が定着した今ではめったに見ることがなくなったが、かつてのプロ野球は監督の退場が珍しくなかった。 判定を不服として審判に猛抗議する場面はショーの要素をはらみ、観客はこの「場外戦」も試合の一部として楽しんだ。 ただし、今回の退場劇については後味の悪さしか残らなかった。 巨人・阿部慎之助監督が家庭内のトラブルから辞任したが、はたして辞めなければならなかったのだろうか。 暴力を振るわれた娘さんから連絡を受けた児童相談所と警察の対応は、被害者保護を最優先とする考え方に沿ったものだったとして、その後の巨人球団の対応には疑問を感じた。 暴力を振るった側と振るわれた側を引き離し、さらなる被害を防ぐためにも逮捕という措置がとられた。 詳しく話を聞き、常習性の観点などからもはや両者を引き離しておく必要はないと警察が判断したからこそ、短時間での釈放となったはずだ。 早々に「無罪放免」のような形になったにもかかわらず、一夜明けると辞任という結果になった。 事の顚末(てんまつ)をつぶさに検証するより、逮捕という事実を過度に重大視し、コンプライアンス重視の風潮に配慮した幕引きを選んだ、と思えなくもない。 現役監督の逮捕で事態は風雲急を告げたものの、すぐに風はやんだ。 辞任は阿部前監督から申し出たそうだが、プライベートの話であることに鑑み、まずは休養や謹慎で事の推移を見守り、正式におとがめなしとなれば復帰、という選択が妥当だったのではないか。 かつての球界で珍しくなかったものがもう一つ。 鉄拳制裁だ。 元中日の中村武志からこんな話を聞いた。 練習中、本塁付近で星野仙一監督に殴られ、怖くて後ずさりするとまた殴られ、気づけば外野まで行っていたという。 一体、何発殴られたのだろう。 こちらの方がよほど警察沙汰になりそうなものだが、グラウンドでの暴力は「愛のムチ」として容認された時代。 その頃の被害者たちは事を荒立てず、むしろ「殴られて成長した」と武勇伝にしていた。 あの頃と比べると、何もかもが変わった。 個人の権利が尊重され、言動が少しでも強圧的とみなされればハラスメントと指弾される。 コーチたちからは「今の指導はすごく難しいですよ」と聞く。 フリーエージェント(FA)制度やポスティングシステムが導入されて久しい。 選手の権利が拡大し、他の球団やリーグに活躍の場を求めることができるようになったのは喜ばしいが、入団したチームに骨をうずめるという、かつては当たり前だった帰属意識が薄れ、チームから家族的な雰囲気が消えたように感じる。 それにつれて、監督の仕事も「家長」としての側面がなくなり、企業でいうところのプロジェクトリーダーのような立場に変わった。 問答無用で選手を従わせる、旧来の父権的な手法は今や論外で、考え方や価値観が多様な選手たちの意見に耳を傾け、彼らをいかにまとめて同じ方向を向かせるかが問われるようになった。 アマチュアの頃を含め、自身が選手時代に受けた上意下達の指導とは一線を画す、真に選手のためになる導き方とは何か――。 日夜、頭を悩ませる現代の指導者の一人が阿部前監督だった。 一度のミスで次の打席に立つ機会が失われたのが残念でならない。 (野球評論家) たお・やすし 1954年生まれ、大阪市出身。 大阪・泉尾高、同志社大を経て76年にドラフト1位で中日に入団、打率2割7分7厘で新人王に輝く(略) ※全文はソースで 巨人・阿部慎之助前監督の辞任、幕引き選んだ球団対応への疑問(田尾安志) - 日本経済新聞リプレー検証が定着した今ではめったに見ることがなくなったが、かつてのプロ野球は監督の退場が珍しくなかった。判定を不服として審判に猛抗議する場面はショーの要素をはらみ、観客はこの「場外戦」も試合の一部として楽しんだ。ただし、今回の退場劇については後味の悪さしか残らなかった。巨人・阿部慎之助監督が家庭内のトラブルから辞任したが、はたして辞めなければならなかったのだろうか。暴力を振るわれた娘さんか日本経済新聞…