結局従姉妹は農家をやっている父の親戚の家に引き取られることになり、養子縁組の手続きなどが終わるまでは3ヶ月ほどうちで預かることになった。従姉妹はとても素直ないい子で、うちで預かっている間は私も妹ができたようで嬉しくてよくお世話していたし、このままずっとうちにいてほしいぐらいだった。けれど親戚の家に引き取られる日はやってきて、お別れも言えないまましばらく会えないことになってしまった。悲しかったけれど事情はわかっていたし周りを困らせたくなかったので何も言わなかった。それから2年ほど経ち、従姉妹ももう親戚を本当の家族だと思っているということで、従姉妹に会えることになった。久々に会った従姉妹は本当の父親のことも私たち家族のことも忘れていたし、祖父母+両親+叔父に囲まれて大きな家の中でお姫様のように育てられわがまま放題になっていた。今思えば仕方ないことだけど、自分の存在を忘れられたことと2年間で性格がかなり変わっていたことが当時の私にはとてもショックだった。まるで人が変わってしまったようで以前の従姉妹はどこに行ったのかと戸惑ったし、あまり可愛いと思えなくて昔と同じように接することができなかった。それが伝わったのか今の従姉妹は姉には懐いているけど私に対してはどこかよそよそしくて、私も小学生だったとはいえ申し訳ないことをしてしまったと思ってる。でも何年も経った今でも、もし叔母が亡くならなかったらあの可愛い従姉妹のままだったのかとたまに考えてしまう。…