全てのレス元スレ 1: ◆.NYWcOx9z2:2018/08/04(土) 00:10:06 :RXlTYTXE 妙に世界が黄金色がかっている──それが目を覚まして最初に感じた事だった。そこは僕が眠りに落ちた自分の部屋ではない。畳敷きの床、木でできた柱や天井、昔ながらの吊り下げ型の蛍光灯、明らかに田舎の家屋そのものの風情だ。頭はひどく混乱していた。なにせ自分がいるのは都内の自宅、マンションの一室であったはずだからだ。高校生の僕は始まったばかりの夏休みの一日を怠惰に過ごし、午後にはスマートホンを弄りながらベッドに寝転びやがて意識を手放した。その脇の壁は白いクロス張りだったはずだ、こんな珪藻土塗りで年季の入った壁ではない。上半身を起こして目に映るのも二重ガラスになったベランダの窓でなければおかしい、なにせここは6階のはずなんだから。でも僕がそこに見たのは、少し殺風景な庭に面する縁側だった。…