
1: 匿名 2026/02/11(水) 13:20:56 「いいことがある」と入管に呼ばれた日、手錠をかけられた...3歳の娘と離ればなれになった仮放免の父 「いいことがある」と言われて 「9月15日、入管に来てくださいね。 いいことがあるかもしれませんよ。 身分確認のパスポートは持ってきてくださいね」 3年前の2021年8月末、名古屋入管の職員がエルバンの家を訪れて告げた。 (いいこと?)。 エルバンは期待した。 在留資格がない「仮放免」の状態で暮らしてきたエルバンにとって「いいこと」とは在留資格が付与されること以外にはなかった。 日本にいる父親を頼ってトルコから2004年に来日、ブロックやレンガ積みの職人として働いてきたエルバン。 日系ブラジル人女性と結婚したことで、在留資格を得たが、賃金の不払いをめぐる傷害事件で22歳の時に逮捕され実刑を受けたことで、2010年に在留資格を失っていた。 元の妻と別れた後はルナと出会い、娘・アユミも誕生。 2人のために、懸命に働いていた。 ローンで一戸建ての新築の家も買ったところだった。 傷害事件は、仕事をしたのにお金を払ってもらえず、相手宅に押しかけたことがもとだった。 「自分がバカだった。 めちゃくちゃ反省しとる」とエルバンは語る。 ルナと同棲する時に逮捕歴のことも、在留資格がないこともすべて打ち明けた。 9月15日午前8時半、ひそかな期待を胸にエルバンは車で名古屋入管に来た。 ただ、いつもはすぐ手続きが終わるのに、その日はいつまでも名前を呼ばれない。 3時間以上、待たされ、午前の部での手続きに来ていたほかの外国人がみな帰ってしまったころ、ようやく、面談室に呼ばれた。 中に入ると、入り口から濃紺の入管の制服を着た男性の職員がぞろぞろと10人ほど入ってきた。 そして、取り囲まれた。 「どうしたんですか」。 エルバンが言うと、職員の一人がエルバンの両腕をとって手錠をかけた。 腰にはひもも結わえつけられた。 一人の職員が告げた。 「仮放免の許可は、今日は出せません。 あなたを母国に返します」 「いいことがある」と入管に呼ばれた日、手錠をかけられた...3歳の娘と離ればなれになった仮放免の父――「この国に生まれたことが、罪ですか?」日本で生まれ、日本語しか知らずに育ちながら、在留資格を持たず生きる子どもたちがいる。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、強制送還の不安と隣り合わせの日々を送る。 子どもたちを物語の主役とした話題書『仮放免の子どもたち』では、 データや政策を整理したコラムも収録し、外国人政策の「今」を描き出す。 (本記事は、池尾 伸一『仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的』の一部を抜粋・編集しています)+αオンライン | 講談社…