1: muffin ★ gGFV6fiW9 2026-01-30 21:59:29 2026.01.30 06:55 2026年1月より、TVアニメ『ハイスクール!奇面組』が“ノイタミナ”枠で放送開始となった。原作は80年代『週刊少年ジャンプ』発の学園ギャグで、85年からの旧作アニメも含め「一大ブームを巻き起こした」と公式に振り返られるタイトルだ。 ところが新作は、放送直後からSNS上で賛否が割れ、とりわけ否定的な反応が可視化されやすい状況になっている。実際、初回を見て「こんなんだったっけ?」と違和感を抱き、旧作と比較して“テンポ”や手触りの差を指摘する声も出ている。 なぜいま、『奇面組』は“懐かしさ”だけでは受け止めきれないのか。「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」で主任講師を務める批評家のさやわか氏に、作品の歴史的価値を確認しながら、今回のつまずきの構造を聞いた。 さやわか氏は、『奇面組』の核に「80年代的なスラップスティックとナンセンスの洗練」があったと語る。ドタバタで押し切るだけでなく、当時の感覚では“都市的で可愛い”タッチが成立していたという。 「『奇面組』って、乱暴に言えば“わちゃわちゃしたキャラがいっぱいいて楽しい”のが強みなんですよね。ギャグとしてはスラップスティック+ナンセンスなんだけど、当時の空気のなかではちゃんと洗練されていて、“キャラ漫画”としての快感があった」 さらに、80年代のアイドルブームとの結びつきも無視できない。旧作アニメ主題歌と“うしろゆびさされ組”の関係性は象徴的で、新作でも「旧作主題歌のカバー」企画が組まれていること自体、当時の盛り上がりが“参照元”になっている。 「群像キャラものとして、当時のアイドル的な消費と相性がよかった。『奇面組』の“組”感って、メンバーが増えたり、推しができたりするグループ文化と並走してた部分があると思います」 (中略) 今回のアニメ化の問題点 では、なぜ今回「受け止めづらさ」が前景化したのか。さやわか氏がまず挙げるのは、作品の笑いが“当時の規範”と強く結びついている点だ。ギャグは世相や言葉遣いを取り込みやすい分、時代が変わると「笑いどころの前提」がすべりやすい。 「社会の価値基準は時代によって動くものです。80年代に『奇面組』が描いた社会規範との“ずらし”が、いまは別の意味に見えたり、そもそも前提が共有されなかったりする。すると、笑いとして成立しにくくなるんですよね。新作は公式発表でも“令和の時代感に沿った奇面組”といった言葉を掲げていて、奇面組のメンバーが“多様性”の観点から自分たちの個性を肯定するような描写がありますが、そもそも当時はそんなことを考えてキャラクターを描いたわけではなかったはずです。例えば、奇面組は“変態集団”であるとされていますが、当時と現代の“変態”のニュアンスには隔たりがある。“現代設定にしました”って宣言して、表層的にアップデートしたからといって、うまく馴染むわけじゃない。根っこの価値観まで含めて再設計しないと、見ている側はどうしてもちぐはぐさを感じる」 続き・全文はソースをご覧ください…