韓国ネットの反応 2025年の韓国映画市場を振り返ると、まさに「激変の一年」だったと言わざるを得ません。驚くべきことに、2011年以来(コロナ禍を除けば)14年ぶりに、韓国でヒットの象徴とされる「1,000万観客映画」が一本も誕生しないという事態に陥りました。昨年の『パミョ』や『犯罪都市4』のような爆発力が影を潜め、韓国映画のシェアも2005年以降で最低の41.4%まで落ち込んでいます。しかし、その空いた穴を埋めるかのように劇場を席巻したのが、意外にも日本のアニメーションでした。かつて劇場を支配したマーベル映画が力を失う中、『劇場版 鬼滅の刃:無限城編』が569万人で全体2位を記録。さらに『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』も300万人を超えるなど、いわゆる「日アニ」の進撃が止まりません。興味深いのは、かつてはマニア向けと思われていたこれらの作品に、10代20代だけでなく40代50代までもが熱狂している点です。ネットフリックスなどのOTTで予習した観客が、より高いクオリティを求めて劇場へ足を運ぶという、デジタル時代特有の逆転現象も起きています。不況と言われる韓国映画界で、なぜ日本の作品だけがこれほどまでの支持を得ているのか。そこには現代人の複雑な心理を突くストーリーと、圧倒的な映像美という「本物志向」への回帰があるのかもしれません。この不可思議な市場の変化に対し、韓国のネットユーザーたちは冷ややかな、あるいは自嘲気味な視線を送っています。この記事へのコメントはこちらからお願いします。…