519: 愛とタヒの名無しさん 2005/10/01(土) 16:20:26 職場同僚の結婚式。 新郎新婦は職場結婚。 招待客も、職場の人が多かった。 幸せそうな新郎新婦、周囲も微笑ましく見守り、何事も無く披露宴進行。 そして、新婦友人のスピーチは、新婦とは同期入社のA子。 「新郎はかっこよくて職場では一番の人気者。 その新郎を射止めた新婦も、かわいくて明るくて、まさにお似合いの二人。 本当におめでとう・・・」 と、二人をほめるだけほめていたが・・・次第に声のトーンがうわずってきた。 感極まったのかなー・・・と、思っていたら。 涙をぼろぼろとこぼしはじめ、 「おめでとうございますっ・・・」 と、言ったあと、むちゃくちゃわざとらしく、小さく一言ぼそりと 「あの夜は何だったのっ・・・」 と、言い残し、泣きながら、一昔前のドラマのごとくハンカチをかみ締めて 会場を飛び出していった。 会場はざわめき、そのざわめきの中 「親友の結婚に、感動と寂しさが入り混じってしまったようですねー」 と、必タヒにフォローする司会者。 新婦は蒼白、新郎は呆然。 その後、トイレで泣きじゃくるA子を見つけ、 友人と二人で何かあったのかと問いかけてみたら。 「新郎は、残業で遅くなってしまったときに、駅まで一緒に歩いてくれた。 私のことを気にかけてくれてるんだと信じてたのに」 それだけかよ! 二次会で、新郎新婦や他の人たちには事情を説明しておきましたが・・・…