1: muffin ★ DsWDtHKK9 2025-12-18 20:47:04 12/18(木) 17:36 漫画家のあだち充が18日、池袋・サンシャインシティ 展示ホールCで明日から開催する『―画業55周年記念― あだち充展』のスペシャルイベントとして、声優の日髙のり子と対談を行った。 『みゆき』『タッチ』『ラフ』『H2』など多くの名作を世に送りだしてきた人気漫画家・あだち充の画業55周年を記念した展示会『-画業55周年記念- あだち充展』。総展示数300点を超え、初公開となる貴重な原画も展示される。対談相手となった声優の日高は、あだちの代表作『タッチ』のヒロイン、浅倉南の声を担当していることでも有名だが、本展示会の音声ガイドナビゲーターも務めている。 展示会場にやってきたあだちは「こんな大事になっているとは思わなかったので、のこのこと出掛けてきたことを後悔しています」と発言して会場を笑わせると、大人気漫画となった「タッチ」と「みゆき」が同時連載されていた事実について語り出す。 あだちは「55年間漫画家をやってきましたが『みゆき』をはじめた5~6年は仕事しかしていなかった。真面目に働いていた時期ですね」と振り返ると『タッチ』が連載スタートした1981年ごろについて、あだちは「本当にその辺まで記憶がないんです。でも僕たちの先輩の先生たちはもっとめちゃくちゃな仕事量だった。泣きごとを言うと怒られちゃいそうだなと思いつつ、こんなペースだったら長生きできないなと思っていました」と本音を吐露していた。 またあだち作品の魅力は、多くをキャラクターに語らせない“間”。あだちは「そこは意識してやっていました」と語ると「言葉にしちゃうと、それ自体に意味を持ってしまう。裏の感情を言葉にせずに伝える方法を考えるのが好きだったんです。でもそれが成立するためには、相手の気持ちを察する力のある人がいないと話がすすまない。だから主人公の周りには、高校生らしくないかもしれませんが、裏を汲んでくれる脇役を配置し続けてきたんです」と、あだちならではのキャラクター設定について明かしていた。 長い間、作品を描き続けているが、あだちは「高校野球に関しても環境、ルールも変わっている。でも基本的には日常生活を描くことは同じ。好きになった女の子の行動や、言った言葉に影響を受けることは、昔とは変わらない。時代の流れを意識しちゃうと描けない。自分の高校時代を思いながら、スマホなども出てきていますので、少しリニューアルしつつ、根本的に人の感情は変わらないと思っています」と語っていた。…