全てのレス元スレ 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/03(日) 09:20:16.06 :Xd2+mnG4O P「お、ケイト。Hallo~。」 ケイト「あ、Pさん。おはよゴザイマス。ちょうど良かったデス。これ、なんて読みマスカ?」 P「あ~、これは○○って読むんだよ。」 ケイト「ありがとうございます。日本語、字がイッパイで難しいデスネ。」 P「あぁ、漢字は日本人でも苦労するからな。仕方ないよ。」 ケイト「それだけじゃないデス。ひらがな、カタカナ、どっちを使うかも、難しいデス。」 P「大丈夫、ケイトが難しいって言ってるのは日本人でも難しいから。」 ケイト「他にも難しいもの、いっぱいありマスネ。」 P「ほうほう、例えば?」 ケイト「えーと・・・ギオンゴ?ギタイゴ?」 P「あぁ、苦労するっていうね。」 ケイト「雪が降るのに、えーと、『しんしん』トカ?音しないのに、不思議ネ。」 ケイト「おなじ雪でも、『サラサラ』とか『ボタボタ』とか、色々ありマスネ。」 ケイト「どれが正しいのか、わからなくなりマス。」 P「それなぁ。実は『これが正しい』っていうのがないんだよ。」 ケイト「Oh!そうなのデスカ?」 P「様子を現す言葉だから、自分が感じたように表現していいんだ。」 P「だから、優れた作家なんかは、オリジナルの擬音語、擬態語を使っていたりするよ。」 ケイト「あ~。この前、文香さんに借りた本も、難しかったデスヨ。」 P「何を借りたんだ?」 ケイト「ケンジ・ミヤザワの本です。」 P「文香めぇ~~~~。」 ケイト「キッズ向けと言われて読んだんですが、良くわからない言葉、いっぱいありマシタ。」 P「宮沢賢治はオリジナルな言葉を使うから、正直、蘭子や飛鳥と会話するより難しいぞ。」 P「色々な学者が研究しているけれど、何を意味しているかわかっていない言葉も結構あるし。」 P「そういう言葉を、文章のイメージから勝手に想像して読むのが、彼の作品の面白さのひとつさ。」 ケイト「文香さんも、そう言ってマシタ。」 ケイト「オリザ、Pさんは何を想像しマスカ?」 P「オリザ、かぁ。俺は・・・稲かなぁ。沼畑とかあるし。」 ケイト「なるほど~。私はやっぱり小麦を想像しマシタネ。」 P「そこはやっぱり食文化の違いだろうな。米が主食の日本と麦が主食のイギリスと。」 ケイト「イギリスの主食、小麦じゃナイネ。寒くて小麦、育たナイデスヨ。だからライ麦パン。」 ケイト「主食は・・・ジャガイモ、カナ?」 ケイト「だから、小麦たくさん揺れている景色とか、憧れマスネ。」 P「なるほどなぁ。だから小麦かぁ。ちなみに、何を借りて読んだんだ?」 ケイト「『グスコーブドリの伝記』デス。こんなに感動する本、初めて読みマシタ。」ウルウル ケイト「あぁ、思い出しただけでも涙が・・・」 P「また、難易度の高い本を・・・。」 ケイト「色々と説明がついていたから、読めマシタ。あれ、劇でやってみたいデスネ。」 P「文香監督にお願いしてみたらどうだ?喜ぶと思うぞ。」 ケイト「Oh! それ、素晴らしい考えデス!」…