1: 征夷大将軍 ★ QGdt3SzN9 2025-12-01 06:52:28 スポニチ 2025年12月1日 03:00 ◇JFL・地域リーグ入れ替え戦 アトレチコ鈴鹿0-1VONDS市原(2025年11月30日 三重県鈴鹿市 三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿サッカー・ラグビー場) J3福島がJFLアトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良(58)の獲得に動いていることが30日、分かった。複数の関係者が明かした。鈴鹿はこの日、VONDS市原とのJFL・地域リーグ入れ替え戦で延長戦の末に0―1と敗れ、地域リーグ(東海1部)への降格が決まった。横浜FCが保有権を持つカズの期限付き移籍期間は26年1月まで。キングの去就が注目される。 来年2月に59歳になるカズがJリーグに復帰する可能性が出てきた。J3福島が来季補強の目玉として獲得をオファーしたことが判明。昨季はクラブ史上最高に並ぶ5位と躍進し、今季も最後までJ2昇格プレーオフ進出の可能性を残した。今後のJ2昇格を明確なビジョンに掲げており、カズの求めているものとも一致する。 チームは攻撃サッカーを標ぼう。寺田周平監督が就任2年目の今季は得点数がリーグ4位の60点。一方、失点はリーグワーストの67と安定感を欠いた。今季のカズは負傷にも悩まされ、JFLでの出場も7戦に終わったが、ピッチに立てばゲームの流れを的確に読み、時にチームを落ち着かせる役割も担った。数字以上の貢献度を見せてきた。 カズの加入が実現すればピッチ外の影響も大きい。生活の全てをサッカーに注ぐ姿勢は若手の手本となり、今季2374人だった平均入場者数の大幅増加も夢ではない。カズにとっても肉体への負担を考えれば天然芝の練習場はプラス材料だ。シーズンが秋春制に移行する26年。移行前の0・5シーズンはJ3もJ2と合わせた全40クラブによる特別大会に臨む。レジェンドの参戦は大きな話題を呼びそうだ。 カズの保有権を持つ横浜FCから鈴鹿への期限付き移籍期間は来年1月末まで。去就が注目されるが、JFL・地域リーグ入れ替え戦に集中するため、来季の話題は封印してきた。この日シーズンを終え、まずは愛着ある鈴鹿と話し合う。カズは「(残留も)視野に入れながら。まず最初にオフォーを頂けるかどうかという問題。僕の気持ちよりもクラブの考え方が大事」と話した。 関係者によれば、カテゴリーを問わず福島の他にも既に複数クラブがカズの獲得に興味を示しているという。来年2月26日には59歳、秋春制で迎える27年2月には還暦を迎えるキング。Jリーグ復帰となれば横浜FC時代の21年シーズン以来5年ぶり。来季は何色のユニホームでダンスを踊るのか。キングの動向から目が離せなくなってきた。 ≪終了間際に投入≫カズは1点を追う延長後半6分から投入されるも、無得点に終わり、チームをJFL残留に導くことはできなかった。試合後は「降格は今までの全ての経験と同じように重い。これも一言で言ってしまえばサッカー。大事なことはどんなことがあっても諦めずに前を向いてはい上がっていくこと」と振り返った。今後は負傷箇所をケアしながら、今月中旬にはプロ41年目に向けた自主トレを始めるという。 ▼福島ユナイテッドFC 2002年に福島に住む10~20代の若者が集まり母体となる「福島夢集団」を創設。04年に福島県3部リーグに参入。東北リーグ、JFLへと順調に昇格を重ね、J3には発足1年目の14年から参戦。今季は16勝8分け14敗の10位。福島県全域をホームタウンとし、クラブカラーは赤、黒、黄の3色。本拠はとうほう・みんなのスタジアムで収容約2万1000人。来季は就任3年目となる寺田監督の続投が決定済み。…