1: 昆虫図鑑 ★ 2025/10/10(金) 16:50:42.30 ID:9oqsG16M ノーベル生理学医学賞受賞した大阪大学の坂口志文特任教授に続いて京都大学の北川進特別教授が化学賞を受賞した。これにより、日本のノーベル賞受賞は昨年団体(日本被団協)で獲得した平和賞を含めると31個、日本人としては米国籍者を含めると29人目になる。 坂口特任教授が生理学医学賞を受賞した時は韓国のメディアは「日本 30個目のノーベル賞を受賞 2年連続」(朝鮮Bⅰz)「ノーベル生理・医学賞 日本坂口受賞・・・『30回目のノーベル賞』」(アジア経済)「日本 30回目のノーベル賞受賞に歓呼」(ハンギョレ新聞)等などの見出しを掲げ、伝えていたが、社説で取り上げたのは最大部数を誇る「朝鮮日報」の1紙だけだった。 (略) ところが、坂口志文特任教授に続いて京都大学の北川進特別教授がノーベル化学賞を受賞すると、今朝の社説で取り上げたメディは一気に増えた。大手紙「中央日報」「ソウル新聞」「韓国日報」と、それに「ソウル経済」と「韓国経済」の経済紙が一斉に社説で日本のダブル受賞を取り上げていた。各紙の見出しを紹介すると、以下のようになっている。 「中央日報」:「科学技術への敬意なくしてノーベル賞も、国家も、未来も、ない」 「ソウル新聞」:「ノーベル賞2冠の日本 基礎科学の根が揺らぐ韓国」 「韓国日報」:「生理・医学賞と化学賞2冠王の日本 理工系大学生が中退する韓国」 「ソウル経済」:「日本の科学分野のノーベル賞は27人なのに韓国の理工系は崩壊へ」 「韓国経済」:「日本の相次ぐノーベル賞受賞 韓国も長期的視点で基礎科学の支援を」 見出しを見れば、何を言いたいのか、訴えたいのか、まさに一目瞭然である。どれもこれも日本への偽りのない称賛と畏敬、と同時に韓国の自戒がにじみ出ていた。それぞれの社説の中から印象的な個所を引用してみよう。 ▲「中央日報」 「ノーベル賞の季節を迎え、日本が再び羨ましく思える。秋夕連休の6日、7日、8日に連続して発表されたノーベル科学賞で日本は生理学医学賞と化学賞の2つの賞の共同受賞者に名前を上げた。(中略)私たちの社会は毎年10月になれば「ノーベル賞病」にかかる。特に受賞者の中に日本人がいると、『我々はまだか…』とのため息が洩れる。しかし、日本のノーベル賞受賞は早くから基礎科学に継続的に投資した結果である」 ▲「ソウル新聞」 「日本がノーベル科学賞を2度受賞するのは2002年、2008年、2015年に続き4回目である。(中略)韓国は昨年、一人当たり国内総生産(GDP)で初めて日本を上回り、経済力で先んじている。しかし、まだノーベル科学賞受賞者は一人も輩出されていない。みすぼらしく、脆弱な基礎科学の現実は日本の目覚ましい成果とは対照的で、痛ましい」 ▲「韓国日報」 「(日本の受賞は)基礎科学への惜しみない投資と、研究者を辛抱強く待つ文化が確立しているからである。(中略)これに比べて韓国は『金にならない研究』には見向きもしない傾向が相対的に強い。GDPに占める研究開発投資の比率は世界で最も高いが、用途や技術に集中しているのである。今のままの『R&D』(国家研究開発)政策だと、毎年10月にノーベル賞が発表される度に日本に対する羨望が反復されるであろう」 ▲「ソウル経済」 「基礎科学と理工系の人材育成は国の存続の鍵といっても過言ではない。ソウル大中退者の3人に1人は工大生で、医大進学を目標に中退する暗い現実がある。科学英才の医大集中が続き、政権が変わる度に『R&D』政策が変われば、ノーベル賞受賞どころか国家の未来さえ担保できない。日本のように科学者が失敗しても挑戦し続ける生態系をつくるためには長期的な研究開発支援、成果重視の報償、安定した研究環境が不可欠である」 ▲「韓国経済」 「政府が来年、歴代最大級の34兆ウォンの科学技術研究開発予算を編成し、長期研究を支援することにしたのは幸いだ。しかし、我が国の科学者にも『失敗する自由』と十分な機会を与えてこそ基礎科学の分野で受賞者を輩出することができる。政府が『ノーベル賞受賞のための国家戦略的挑戦』を宣言し、1996年に高等科学院(先端科学アカデミー)を設立してから30年近く経った今、この分野で受賞者が『ゼロ』である理由を熟考する時が来た」 反省、反省、反省のオンパレードだが、何事も自戒からスタートすれば、いつの日か、韓国はこの分野でノーベル賞を取れる日が来るであろう。…