1 名前:煮卵 ★:2025/04/15(火) 13:53:52.84 ID:DkBfRFoQ9.net 財務省解体デモなど、政府に対する国民の不満が爆発している。 これに対して経済学者の竹中平蔵氏は「意味があまりない」「解体したところで税金が減るわけではない」とばっさり切る。一方で石破政権の支持率は低い。このままいけば次期参院選で自公で過半数を失う恐れもある。そうなった場合、竹中氏は「玉木雄一郎総理もあり得る」と語る。 一体どういうことかーー。 (略) ◼民主主義の中には「財政膨張が自動的に組み込まれている」 私が小泉政権で経済財政担当大臣を務めていた頃は、「骨太の方針」を通じて歳出削減の道筋を示しました。当時は「プライマリーバランスの黒字化」という明確な目標を掲げ、それに向けた具体的な道筋を示していました。しかし、その後の政権では財政規律が緩み、コロナ禍を経て財政赤字は拡大の一途をたどっています。 民主主義の中には「財政膨張が自動的に組み込まれている」という問題があります。ノーベル経済学賞をとったブキャナン教授の指摘です。景気が悪い時には財政を拡大し、景気が良くなったら縮小するはずですが、実際には縮小しない。責任政治の人気取りのために支出を増やすわけです。絶対減らないんです。 これは日本だけの問題ではありません。アメリカでも財政赤字は拡大し続けていますし、欧州諸国も同様の問題を抱えています。しかし、日本の場合は高齢化が急速に進んでいるため、問題はより深刻です。 (略) さて、今の石破政権にはポリティカルパワーがないと前述しましたが、現在の石破政権を見て、明らかに「霞が関ベース」になっていると感じています。霞が関、つまり官僚が政策決定に大きな影響力を持っているのです。石破内閣が力を持てていないため、相対的に霞が関の力が強くなっています。もちろん、官僚だけでなく他のセクターも結構影響力を与えていますが、政策の実際は官僚が決めているといっても過言ではありません。 また石破さんは安全保障や地域創生以外のことに対してほとんど興味がないといわれています。だからこそ余計に「霞が関ベース」になりやすい。自分でこうやるべきだという感じで方針を出すことはほとんどありません。著書などを読んでも、とても経済政策や社会保障政策については深い関心を持っていないようにはみられません。 (略) ◼玉木雄一郎総理説 このような状況で参院選に向かう自民党の見通しは厳しいと私は見ています。このままだとかなり厳しい結果になるでしょう。なぜなら、今の政府には明確な政策ビジョンがなく、有権者に対して「この政権で何が変わるのか」というメッセージを発信できていないからです。 自民党内でも現政権の先行きを不安視する声が広がっています。特に若手・中堅議員の間では、このままでは参院選で議席を失うという危機感が強まっています。では石破おろしが本格化するかといえば、残念ながら、他になり手がいません。人気のある小泉進次郎氏でも小林鷹之氏でも高市早苗氏でも、総理になったところで自民党は勝つことはできそうにないからです。 次の参院選で自民公明が過半数を失った場合、当然、政界再編の可能性も浮上します。国民民主党と維新と一緒に連立政権を組んで、玉木雄一郎氏を総理にするという構想もあると私は見ています。この構想は一見突飛に思えるかもしれませんが、政治の世界では常にバックアッププランが検討されているものです。自民党が大敗した場合、党内からも「このままでは次の衆院選も負ける」という声が上がり、連立の枠組みを変える動きが出てくるのは当然です。 ◼野田佳彦総理説も… では長年自民党と二人三脚で連立を組んできた公明党がこうした構想を容認するかという疑問については、「容認しなくても仕方ない」と自民党は考えるでしょう。他にやり方がないのですから。公明党も現実主義的な政党ですから、自民党が弱体化した場合には新たな連立の枠組みを模索するでしょう。 さらに「玉木総理」以外にも「野田総理の可能性もある」と私は考えています。野田佳彦元首相は政界での経験も豊富で、自民党内からも一定の評価を得ています。政界再編の際のキーパーソンになる可能性は十分にあります。もっとも、野党にその力と気概がなければ、政治の低位安定がさらに続くことになります。 全文は↓ [MINKABU] 2025/4/15(火) 9:10 引用元:…