524: ◆w65E2pWxqA :2005/12/06(火) 20:45:31 ID:A3b1A7LRO【エレベーター、1】 Aの住んでいる団地は近所でも有名な飛び下りの名所だ。実際にAは自殺の跡の道路を見て、硬いアスファルトがへこんでいる事に驚いたそうだ。あまりにも自殺が絶えないため、最近屋上に入れないようにされたらしく、ここ最近は自殺がなかった。 これはそんな団地でAが体験した話である。ある日Aは友達と飲みに行き、殆ど夜明けまえに団地に帰って来た。 ほろ酔いの気分でエレベーターを呼ぶ、Aの部屋は屋上の一つ下の階だ。 …エレベーターにのった瞬間Aはうすら寒いような感覚に襲われたという。しかし酔いのせいだと思ってAはエレベーターに乗りこむ、ドアが閉まり、軋んだ様な音をたててエレベーターはゆっくり上昇しだした。 …うすら寒い感覚がだんだん強くなって来る気がする。絡み付くような悪寒に絶えながらAは早くエレベーターが着く事を祈る。 …しかしゆっくり、ゆっくりとエレベーターは進む。 プレッシャーに耐え兼ねてAが次の階のボタンを押した途端… 「ドンッ!!!!」 鈍く湿った音がしてエレベーターが真っ暗になった。動きも停止している。 Aはパニックになりかけたがすぐに予備電源に切り替わり、…