転載元: それでも動く名無し 2025/03/01(土) 07:44:26.84 ID:P4RmtyPq0 難病と戦いながら、左腕を振っている。中日の福敬登投手は、2022年に国指定の難病との診断を受け、手術を経験した。リハビリ期間をへて、2025年シーズンでプロ10年目。低迷するチームを浮上させる戦力になりたいと思い続ける一方で、「いかに後悔なく終われるのかという段階」と野球人生の最後も考え始めている。 2015年のドラフト4位で、JR九州から中日に入団。球団のレジェンド・山本昌さんの背番号「34」を受け継いだ。2020年には5勝5敗25ホールド2セーブ、防御率3.55で、最優秀中継ぎのタイトルを獲得。2019年から3年連続50試合以上に登板し、中日のブルペンには欠かせない存在になった。 2022年7月、左足に違和感を覚えるようになった。マウンド上で急に足が震えたり、つったりした。ただ、プレッシャーゆえの反応としか思わなかった。 およそ2か月後の9月、バンテリンドームでのヤクルト戦でのことだった。試合前はこれまで通り「何か変だな」と思う程度で、投球自体に支障はなかった。だが、マウンドに上がった後、左足の感覚がだんだん無くなっていった。「最終的に一切消えていました……。自分の足なのに何をしているのか分からない。気持ち悪い感覚でした」。プレーは不可能と判断し、1イニング持たずに途中降板となった。 首脳陣やトレーナーにどう症状を伝えていいのか分からなかった。「痛いふりすんなよ」「何で自分の事が分からないんだ」と周囲に理解してもらえないこともあった。…