1 名前:@仮面ウニダー ★:2025/02/18(火) 13:04:27.17 ID:W2UFaBT5.net 「火病ってる」、「しょせん女の脳は」...。末期がんを患いネット右翼に心を支配された父の「小さな言葉」に傷つけられ続ける毎日に 筆者は言葉を失い、心を閉ざしてしまった。 「父はなぜネット右翼に染まってしまったのか」、「本当に、これでよかったのか」 最後の最後まで対話の姿勢を見せることなく父を看取ってしまった筆者は答えの出ない自問自答を繰り返すことになる。 父の「死」を哀しむことができない筆者が抱えた「わだかまり」の正体は一体何だったのだろうか。 思想の違いによって分断された家族の失望と落胆、愛と希望を綴った『ネット右翼になった父』より、一部抜粋・再編集してお届けする。 『ネット右翼になった父』第7回 『父の「ネトウヨ化」は現代の普遍的な現象だった!?…“猛毒のような怨嗟”がバズったことで届く「突然老いた親が右翼化した」と いう多くの声』より続く。 ・胸の中のモヤモヤした感情 けれどその一方で、このとき僕の中には、何か大きなモヤモヤした感情が立ち上がり始めていた。 寄稿した記事をざっくりまとめれば、父が生来の知的好奇心から保守メディアに触れたことと、商業化し、なりふり構わなくなった 右傾コンテンツによって、父の中にあった古き良き日本に対する喪失感の矛先が嫌韓嫌中思考に誘導されたのではないかという推論が、 その柱となるだろう。 しかし、「商業右翼が分断の主犯!」とばかりに、怒りに任せて単純な決着をつけてはみたものの、それでは決して胸のモヤモヤは 晴れなかったのだ。 まず第一に、一歩引いて客観的に自分を振り返ったときに、寄稿前後の自分が平常心を保てていたとはとても言えないということがある。 例えば、左記は寄稿後に感想をくれた取引先の担当編集に返した一文だ。 冷静にお話しする努力が必要かと思いますが、嫌韓嫌中といった心理構造そのものは本当に下衆な民衆心理の骨頂であり、障害者差別、 自己責任論、いじめ問題、あらゆる集団が内包する集団心理の醜さが凝縮された、「民意の肥溜め」だと僕は思っています。 言いたくない言葉ですが、衆愚とか言いたくなる。だからこそ、自身の父がその言説に「汚染」されたことが悔しくて悔しくて、 たまらないのです。 ・保守系ワードを口にするようになった父 もう、明らかに冷静ではない。前出の寄稿を書く際にも、こうした心情を知人に吐露する際にも、僕は自身の中に湧き上がる激しい 憎しみの情動に手を震わせながら、ヘイトコンテンツに対する嫌悪感に吐き気を催しながら、キーボードで文字を入力した覚えがある。 けれど、そんな激高した状態で出した結論で、自身の父親の70余年にわたる人生の晩節を決めつけてしまって、果たしてよいもの だろうか……。 さらに、いくつかの媒体からの取材や問い合わせに答える中で、僕の中には新たにいくつもの疑問が立ち上がってきてしまった。 きっかけは、取材に応じるべく何とか記憶を掘り起こしていく中で、不可解な事実を思い出したことだ。 その事実とは、父がいわゆる保守系ワードを日常会話の中で口にするようになったのは、父ががんを患った後のことではなく、 そこから10年以上遡る「仕事をリタイアした直後」=2002年前後だったということである。 この頃から、父の口からは「支那と言って何が悪い」「三国人は〇〇」「いかにも毛唐のしそうなことだな」といった、 故・石原慎太郎氏の常套句みたいな排外的ワードがこぼれるようになっていた。 けれど2002年と言えば、日韓共同開催となったFIFAワールドカップで偏向審判騒動があったことで、まさに日本国内(特にネット内)での 反韓言説が大いに湧き上がったという頃合い。翌年はドラマ「冬のソナタ」に端を発した韓流ブーム元年であり、一方で保守本流を 再編したともいわれた「新しい歴史教科書を作る会」が教科書検定に合格して物議をかもしていたタイミングでもある。 ・嫌韓・嫌中の父が語学留学 ー後略ー 鈴木 大介(文筆業) 全文はソースから 現代ビジネス 2/18(火) 7:01配信 引用元:…