1 名前:煮卵 ★:2025/02/18(火) 17:12:27.02 ID:UD+5WEV69.net 富山県射水(いみず)市を通る国道8号線を車で走ると、「Used Car」と書かれた看板が次々と目に入ってくる。パキスタン人が経営する中古車販売店だ。 日本に約2万人いるパキスタン人のうち、半数が中古車販売業にかかわっているとされる。 なかでも、巨大な輸出港を持つ射水市には528人のパキスタン人が暮らし、一大コミュニティを形成。地名をもじって、「イミズスタン」とも呼ばれている。 (前編記事『パキスタン人が中古車販売業で一大コミュニティを形成…!富山県射水市が「イミズスタン」になるまで』より続く。) ◼努力では解決しない問題 射水市に来たばかりの\'90年代は、トラブルも多かった。たとえば、ゴミ出し。パキスタン人には分別の文化がなく、そこかしこにゴミを捨てていたという。 地域住民との関係を築くのは簡単ではなかったと、パキスタン人コミュニティのリーダーの一人、ベーラム・ナワブ・アリさん(62歳)は振り返る。 「パキスタン人を集めて説明会を開き、日本のルールを記したウルドゥー語のパンフレットも配りました。もちろん、路上駐車や騒音をめぐるトラブルもありましたが、その都度、みんなに根気強く説明してきた」 日本語で近隣住民にあいさつをし、現地の日本人と地域パトロールも実施。 \'11年の東日本大震災、\'24年の能登半島地震の際には、被災地に大勢のパキスタン人が駆けつけ、炊き出しのカレーも振る舞った。 長い年月をかけて地域に根付き、「見た目は外国人だが心は日本人です」とベーラムさんは語る。ただ一方で、努力では解決しない問題もあるという。 「パキスタン人のなかには永住権を持つ人もいます。しかし、選挙権はない。我々の子供たちは大学まで出ていますが、就職のときには外国人であることがマイナスになってしまう。 どれだけ努力しても、外国人扱いされてしまうのです。そのため、国外に出てしまう子も少なくない。外国人だからといって、せっかくの人材をなぜ逃がしてしまうのでしょうか。日本人が悪いのではなく、システムの問題だと思います」 ◼パキスタン人は土葬を望んでいる 日本人側の視点からも、共生への課題はある。射水市で「地域の安全と安心を考える会」の代表を務める、大森利昭さんが言う。 「大きいのは墓地の問題です。ムスリムは土葬。事前説明をせずに墓地用に土地を購入し、住民ともめ事になっているという話も聞きます。宗教の問題に、警察や行政は介入しません。嫌な思いをするのは地域住民なのです。 東京のような大都市ならいざ知らず、地方での共生は難しい。これが私の考えです」 約30年にわたって地域で共に暮らしてきても、移民と日本人、双方が真に理解し合えるまでには至っていないのがイミズスタンの実状だ。 外国人が多く暮らす他の自治体でも、「共生」への課題は山積している。 [現代ビジネス] 20日5/2/18(火) 7:01 引用元:…