ある地方の中学校で起こった奇妙な話だ。この学校の放送室は、昼休みや放課後に音楽を流したり、先生が全校放送をするために使われていた。しかし、ある時期から、無人のはずの放送室から突然アナウンスが流れるという不可解な現象が起こるようになった。最初に異変があったのは昼休みだった。いつものように昼の放送を流そうとした放送委員が、マイクのスイッチを入れる前に、**「……お昼……です……」**という声が流れた。誰が話したのか、委員の誰も知らなかった。機器の誤作動だろうと先生たちは言ったが、それ以降も不気味な放送は続いた。…