1: 蚤の市 ★ 2025/02/08(土) 13:16:51.79 ID:Mu1Zmkdh9 「県内に就職先がなかったし、県庁さえ大阪や名古屋の就職先をあっせんした。幸せは県外にあるものという呪縛にはまっていた」。当初予算案を発表する記者会見。重点的に施策を盛り込んだ人材確保について問われた山口祥義佐賀県知事は、昭和の時代にまでさかのぼり、その難しさを明かした。 背景には、若年層の県外への流出が深刻な現状がある。県の推計人口78万6654人(今年1月時点)のうち、20代の割合はわずか8・4%。昨年3月に県外の大学を卒業した県出身者の一部を調査したところ、佐賀に戻って就職する人は約2割にとどまった。県担当者は「いったん県外に出た若者に戻ってきてもらうのは難しい」と頭を悩ませる。 そこで今回の予算編成に山口カラーを鮮明に反映させたのが、人材確保に向けた施策だった。 目玉の県立大新設を具体化させる予算だけではない。従業員の奨学金返還を肩代わりする企業に対し、1人につき10万円を上限に1社3人まで支援する事業に1063万円を計上。人手不足にあえぐ看護や保育の仕事の魅力発信や、介護職場の環境整備などに8351万円を盛り込んだ。県内で働く外国人が最近10年で倍以上の8749人(昨年10月時点)に増えており、雇用を検討する企業向けの相談窓口の新設などに1659万円を充てた。 「世界に誇れる佐賀県」を公約に掲げて当選した1期目は10カ月間に及ぶイベント「肥前さが幕末維新博覧会」などに注力した山口氏。2期目からJR佐賀駅近くの大型インフラ「SAGAサンライズパーク」の整備を本格化させ、昨秋には国スポ・全障スポを成功させた。県政を担って10年を迎える中、若者の流出を食い止め、人材を確保するという長年の課題が解決されずに残った。3期目を折り返した直後のタイミングでの当初予算編成。「今こそやらないと、という焦りの裏返しだろう」。山口氏に近い県関係者は、心境を推し量る。 4年後に新入生を迎える予定の県立大との両輪で取り組んでも、その成果が見え始めるのは当面先になりそうだ。県幹部は、こう話す。「簡単なことではないが、辛抱強く、半歩ずつでも前進できるよう取り組み続ける必要がある」 西日本新聞 2025/2/8 11:30 引用元: ・【佐賀】「幸せは県外にあるという呪縛にはまっていた」若者流出食い止めへ 県当初予算、知事の”カラー”鮮明に [蚤の市★]…