297:本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 02:00:26 ID:iqEWksqG0小学生の時、その町ではある噂がまことしやかに囁かれていた。 それは、夜人気の無い道を歩いている時にビルとビルの隙間の前に立つと その暗闇から細長い腕が伸びてきて引きずり込まれ、二度と帰ってこれないというものだった。 振りほどこうにもあちらの力はありえないほどに強く 助かったのは、偶然服をつかまれて破れた人だけらしい。 「隙間さん」と呼ばれていたそれは、始末が悪いことに特定の「隙間」からだけ出るものではなく その町中で目撃情報が挙がっていた。 それ故当時俺たち小学生はびびりまくり、中学生もびびりまくり 不良すら夜の町からいなくなるほどだった。…