1 名前:@仮面ウニダー ★:2025/01/21(火) 07:29:12.25 ID:Mrbb1BSI.net ー前略ー 韓国の保守勢力の頭の中には「左派を清算してこそ国が正しく成り立つ」という堅固な信念があるように見える。 過去の「アカ」という言葉が「従北」に変わっただけで、世の中に対する見方は、数十年前も今もあまり変わらない。 保守に比較的幅広く広がっているこのような認識が、尹大統領のあきれた戒厳令の発動と法治否定、極右デモ隊の裁判所襲撃事態を招いた 根本的な要因ではないかと思う。「世界で最もダイナミックに発展する民主主義国家の一つ」(ニューヨーク・タイムズの報道) である大韓民国を、「バナナ共和国」に墜落させたのは、従北左派ではなく、極右ファシスト勢力だ。また、彼らを密かにかばう 国民の力と保守メディア、一部キリスト教集団の責任も大きい。尹大統領の扇動とこれに呼応したデモ隊の無法行動は、 大韓民国で危険な「反国家勢力」が本当に誰なのかを逆説的に現わした。 韓国社会が進む方向と方式に対しては多様な意見があり得る。激しく論争し、時には衝突することもあるかもしれない。 それでも「大韓民国は民主共和国だ」という憲法第1条に対する同意と信頼は、政派にかかわらず同じだと思っていた。対立を 最終判定する機関が司法府であることは皆が認めるものと信じていた。極右デモ隊の暴動は、民主主義に関するコンセンサス(合意) と共同体を優先する共和的価値に対する尊重を崩した。少なくとも大統領は、誰よりも国家統合と共同体の安全のために献身するという 信頼を、尹錫悦大統領は完全に破壊した。裁判所襲撃のニュースを聞いた大統領のメッセージが「無念で、憤る心情は十分わかるが、 平和的な方法で意思を表現してほしい」なんて、これはむしろ暴動を煽るものではないか。 今回の事態の核心は「過激な一部群衆の逸脱」ではない。一国の大統領が国の分裂と内戦を扇動し、執権党の国会議員たちは 「過去の総選挙は不正選挙だった」というデマを公然とまき散らしているにもかかわらず、これを黙認し幇助する保守の卑怯さだ。 彼らには「左派の暴力は国家転覆だが、右派の暴力は統制されていない少数の過剰行動に過ぎない」という考えが深く根付いている ようだ。 大統領は反国家勢力として実体も曖昧な「従北左派」を名指しした。しかし、韓国の現代史を振り返ると、内乱を試みたのはいつも 保守勢力だった。1961年5・16クーデターと1972年の10月維新、1980年5・17クーデターに続き、今回は12・3非常戒厳と1・19裁判所襲撃で 内乱状況が続いている。それに比べれば、左派の内乱の試みとされた事件、1971年のソウル大学生内乱陰謀事件や1974年の民青学連事件、 1980年の金大中(キム・デジュン)内乱陰謀事件は、後になってすべて捏造であることが明らかになった。 2013年、統合進歩党のイ・ソッキ議員が内乱を試みたとの理由で拘束されたが、2審で内乱陰謀の容疑については無罪が言い渡された。 にもかかわらず、イ議員は「朝鮮半島の戦争に備えて多様な物質技術的準備方案を用意しようという趣旨の抽象的な講演を行った」 という理由で、内乱扇動と国家保安法違反疑惑で8年以上服役した。直接・間接的に街頭のデモ隊を煽る尹大統領と 国民の力所属議員たちの行動は、発言だけで重刑を言い渡されたイ議員とは比べものにならない。 実は、これは理念の問題ではない。韓国社会の足を引っ張る、時代遅れで古臭く、偏狭な退行の方がより大きな問題だ。 大統領の誕生日に警護処要員が尹錫悦、キム・ゴンヒ夫妻のために歌ったというお祝いソングの歌詞を見ると、21世紀にこのような歌が 権力の中心部で堂々と歌われることに唖然とする。「84万5280分の貴重な時間、ひたすら国民だけを考えたあなた」、 「新たな大韓民国のために天から私たちに贈られた大統領」という歌詞で、世襲体制を称賛する北朝鮮の宣伝歌謡を思い浮かべるのは 当然のことだ。反民主的で前近代的という点で、尹大統領と彼をかばう保守陣営は時代に逆らっている。 ー後略ー パク・チャンス大記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr ) 全文はソースから 登録:2025-01-21 06:10 引用元:…