1 名前:昆虫図鑑 ★:2025/01/17(金) 08:33:31.83 ID:BG0nICDF.net 尹大統領守られず 15日午前、韓国の尹錫悦(ユン・ソンヨル)大統領が「内乱首魁容疑」で公捜処(高位公職者捜査処)によって逮捕された。あらかじめ国防部や警察庁から「大統領官邸の警護業務に派遣されている軍人と警察は警護処に協力しない」という宣言が出て、大統領警護処内部でも分裂が起きたせいで、大統領を守るには力不足だったという。 (略) 取り調べそのものを拒否 公捜処が官邸に進入すると、尹大統領側は公捜処が撤収すれば自主的に出頭すると要請したが、公捜処は「拘束状の執行が目的」として逮捕に固執した。結局10時33分、尹大統領は自ら出頭するのではなく、逮捕の形で警護官の警護を受けながら公捜処へ移動した。 11時ごろ、公捜処に到着した尹大統領は3階の取調室に移動、到着して7分後に取調が始まった。大統領などの政治家に対しては部長検事が直接出迎え、「ティータイム」を設けながら緊張した雰囲気を緩和するのが慣例だが、今回はそのような手続きなしに直ちに取り調べに入ったという。 しかし、尹大統領は、捜査権のない捜査機関の取り調べは受けないと供述を拒否しており、公捜処は拘束満了の48時間以内にソウル西部地裁に逮捕状を請求するものとみられる。ソウル西部地裁は、公捜処が「判事ショッピング」をしたという批判が出るほど、公捜処に協力的な裁判所であるだけに、逮捕状も発行される確率が高い。逮捕状が発給されれば、尹大統領は拘束状態で20日間の取り調べを受けた後、最終的には事件が検察に渡されると思われる。公捜処には大統領に対する起訴権がないからだ。 (略) 現在の状況では、尹大統領の無事帰還は決して容易ではない見通しだ。 尹大統領は、検察総長出身らしく、公捜処の捜査や憲法裁に対して様々な法理的な問題を提起しているが、どれ一つも受け入れられていない。 例えば、公捜処が内乱罪に対する捜査権限がない(内乱罪の捜査権は警察にある)という理由で、尹大統領は公捜処の度重なる出頭命令を拒否したが、西部地裁は公捜処が申請した拘束令状を発行した。捜査権がない捜査機関から請求された令状が発行されてはならないが、西部地裁は公捜処の捜査が正当だと判断したのだろう。公捜処の管轄裁判所である中央地裁ではなく西部地裁に令状を請求したことに対しても、尹大統領側は「不当だ」と仮処分を申請したが、憲法裁や西部地裁はいずれも棄却した。 (略) 過去の朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾審判のように、被告側の異議申し立てがことごとく棄却される現状は、当時の「8対0の完敗」の記憶を思い出させる。 「不法と不法と不法」 このため、尹大統領は自分に対する捜査や憲法裁の態度が公正でないと判断しているようだ。逮捕直前に残した対国民談話で尹大統領は「残念ながらこの国は法律が全て崩れた」「不法と不法と不法がなされている」と強調した。このようなメッセージに、尹大統領を支持する国民は、「司法府が完全に壊れた」と鬱憤を吐いている。公捜処に駆けつけた尹大統領の支持者のうち、60代の男性が焼身自殺を試みる不祥事も起きた。 12.3戒厳令によって始まった尹錫悦大統領への弾劾や捜査は、韓国国民にはこの上ない不幸だ。ただ、それよりも大きな不幸は、捜査権がないにもかかわらず大統領逮捕に執着し、逮捕の正当性に多くの論議を引き起こす公捜処や、迅速な判決にだけ重点を置いたあまり公正に対する論議を起こしている憲法裁、検事出身でありながら裁判所の判断を否定する大統領の姿を、全国民が目撃しているということだ。 韓国国民の6割は「政治性向が異なる人とは結婚できない」というほど、政治的な対立と分裂が深刻だ。 そして、それを巧みに利用しているのが政治の世界だ。いまや、捜査機関や司法府、大統領までが乗り出して、韓国社会を極限の分裂に追い込んでいるのだ。 金 敬哲(ジャーナリスト) 引用元:…