1: 2024/12/23(月) 07:32:05.72 筆者は漫画やアニメ関連の取材を行っているが、若い漫画・アニメファンと話をすると「手塚治虫の漫画を読んだことがない」という人がかなり増えていると感じる。若い漫画家やアニメーター、イラストレーターにも多い。「手塚治虫って誰ですか?」と話す、デビューしたての新人漫画家にも会ったことがある。 一方で、水木しげるの作品の認知度は極めて高いのが印象的だ。『ゲゲゲの女房』が、2010年度上半期のNHK連続テレビ小説でドラマ化され、大ヒット。その年の「ユーキャン新語・流行語大賞」には「ゲゲゲの~」が選ばれた。そして、2023年にはアニメ映画 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が大ヒットし、若者のファンの獲得に成功している。 一方で、手塚作品はドラマ化などのメディアミックスは行われているものの、ヒットという意味では今ひとつといった印象は否めない。それが、手塚作品の認知度を下げている要因ではないかと考える。筆者は手塚作品のファンであるが、ストーリーが素晴らしいのは言うまでもなく、魅力的なキャラも多いのに生かし切れていないのを残念に思う。 そして何より、漫画やアニメを学んでいる学生が、手塚作品に触れていないのだという。そんな実態を伝えてくれたのが、大阪芸術大学の映像学科で特任准教授を務め、商業アニメーションを教えている金澤洪充(ひろみつ)氏である。「手塚作品に触れないのはもったいない」と感じているという金澤氏に、学生の現状、手塚作品に触れる意義について話を聞いた。 ※関連記事 「手塚治虫→藤子不二雄→鳥山明→冨樫義博」の順に漫画は大きく進化したが、この後には誰が続くんだろう…