スタジオジブリの美術 1: 2024/12/15(日) 13:11:36.79 ジブリは12月9日、公式サイトで「当社から発売されている書籍等から無断で切り取った図柄、絵画を額装等し、著しく高額な値段を付して販売している事象が発生していることを確認しています」と指摘した。 そのうえで、こうした行為について「当社の著作権その他知的財産権を侵害し得るものであり、 当社としては当該行為に一切関与しておらず、民事及び刑事の両面での厳正な対処を講じる方針であることを、ここにお伝えします」としている。 著作権にくわしい高木啓成弁護士に聞いた。 ――書籍等から無断で切り取った図柄、絵画を額装して販売することは「著作権侵害」なのでしょうか? 書籍から切り取ったイラストを額装に入れて販売する場合、その書籍を 複製(コピー)しているわけではありません。そのため、こうした行為は、著作権侵害にはなりません。 ――書籍からイラストを切り取っている以上、著作者の意に反して著作物を改変しているように思えます。 この点には問題はないのでしょうか? その書籍のうちの一つのイラストを切り出したとしても、それは、 複数の著作物の中から一つの著作物を切り出したにすぎません。 そのため、著作物を改変しているわけではなく、同一性保持権の侵害にはならないと考えられます。 もちろん、そのイラストの一部をトリミングしたりすると同一性保持権の侵害になりますが、そうでない以上は適法です。 ――そのイラスト集は、人の創意工夫により選別されたイラストが編纂されている以上、 そのイラスト集もまた一つの著作物となるのではないでしょうか? そのイラスト集のうちの一つのイラストを切り出して、単体で販売したとしても、「あのイラスト集の表現が改変されているぞ」ということにはならないですよね。 ですので、やはり同一性保持権の侵害にはならないと考えられます。 ※関連記事 【速報】ジブリで1番好きなシーン、7割が一致する…