779:喪服の女1:2011/06/12(日) 04:37:25.86 ID:D9irWjtj0高校生の頃、俺達のクラスに短期交換留学生が2人やってきた。 そいつらとの出来事を書こうと思う。 そいつらが来てから暫らくして、クラスの女子たちが留学生2人の事を軽く無視し始めた。 その時は原因は良く解らなかったが、俺たちはとくに深く考えず、 差別するのも良くないと留学生2人と仲良くしていた。 2人ともいいやつで、日本のことも好きだというし、ぶっちゃけ当時はなんで女子から嫌われていたのか解らなかった。 そんな事が続いた夏休み少し前のある日、俺たちは以前から 気になっていた、廃墟になっている空き家へ肝試しに行こうと計画をした。 行くメンバーは、俺、A、B、Cと、留学生のD、Eの6人。 DとEは当初メンバーに入っておらず、一緒に行きたいと言われたときも、 あまり人数が多くなるとゴタゴタしそうなので断ったのだが、迷惑はかけないからと押し切られて連れて行く事にした。 当日土曜の夜8時頃、俺たちは空き家から一番近いBの家に泊まる という名目で集合し、そのままBの家で10時まで時間を潰してから現地へと向かった。 少し山道を登った先にある廃墟の空き家は、懐中電灯に照らされてやけに 大きく見え、昼間見るのとは桁違いに不気味だったのを覚えている。 空き家に近付くと、どこから仕入れてきたのか、Aが「裏の勝手口のドアの鍵が壊れてて、そこから入れるらしいぞ」と言ってきた。 雑草を掻き分け裏に回ると、勝手口ではなくただの裏口っぽかったが、 たしかに鍵の壊れた扉があり、みんな一瞬躊躇したが中へ入る事にした。 続く…