2 : 「壁にバナナをダクトテープで貼り付けた」作品、マウリツィオ・カテラン《Comedian》が11月20日サザビーズ・ニューヨークでオークションにかけられ、624万ドル(約9億7000万円)で落札された。落札者は暗号通貨プラットフォームTRONの創設者で中国の大富豪ジャスティン・サン。 彼はオークションの支払いを自身の開発した暗号通貨「トロン(TRON)」で行い、Xで「今後数日の間に、私はこのバナナを食べるつもりです。これは、美術史と大衆文化の両方におけるバナナの地位を称える、ユニークな芸術体験の一環です」と発表した。 今回のオークション時に使われたバナナは、サザビーズのニューヨーク本社があるイースト72丁目とヨーク・アベニューの角で営業していた露店の果物店(フルーツスタンド)で、1本25セント(約35円)で購入されたものだ。ニューヨーク・タイムズが伝えたところによると、果物を売っていたのはバングラデシュからの移民で74歳のシャ・アラム。彼は時給12ドル(約1800円)で12時間の交代制で勤務にあたっている。生活は豊かではなく、地下室のアパートを5人の男性と月500ドル(約7万5000円)でシェアしている。彼が売ったバナナが9億円で落札されたと知った時、驚きのあまりに涙を流し、「私は貧しい人間です。このような大金は持ったことも見たこともありません」と語ったという。 サンはこの報道を知ったのか、バナナを食べる前日の11月28日、Xに「シャ・アラムに感謝の意を表するため、私はニューヨークのアッパー・イーストサイドにある彼の店で10万本のバナナを購入することを決めました。このバナナは彼の店で1人1本無料で差し上げます。身分証明書を持参ください。在庫がなくなり次第終了です」という投稿をした。 しかし、この壮大な計画はアラムの心には全く響かなかったようだ。彼はニューヨーク・タイムズの取材に対し、そもそもこのフルーツスタンドはアラムのものではなく、「10万本、2万5000ドル(約376万5000円)相当のバナナを購入してくれたとしても、ブロンクスの卸売市場からそれだけの数のバナナを調達するには輸送コストだけでも数千ドル必要で、純粋な利益は6000ドル(約90万円)程度だ」と説明した。このスタンドのオーナー、モハマド・R・イスラムは、利益が出たら自分とアラム、そして2つのフルーツスタンドで雇っている他の6人で分けようと考えている。だがまだサンからは計画の連絡が来ていないという。全文はソースで 3 : 泣いたアル…