1 : 原告であるCさんやその家族は、手術後のA医師の言動についても疑念を向けている。 A医師は、「ドリルで神経を切断した」と正直に伝えなかったというのだ。 「ドリルで神経を切断した、というのはパワーワードですので、(Cさんの)リハビリの意欲をなくさせると私は思いました」――A医師はこう弁解する。 しかし、神経切断の事実を正直に伝えなかった事が、結果として被害者家族の不信感を強めることになった。 A医師は、Cさんに対する思いを被告側弁護士から聞かれると 「大変申し訳なく思っております」 「リハビリに励む姿、我慢している姿をみて、主治医として胸が張り裂けるような思いです」 と謝罪や後悔の言葉を述べた。 そして弁護士から「最後に、言いたいことはありますか?」と問われると、このように答えた。 「SNS、『脳外科医 竹田くん』というウェブ漫画で風評が起きています。殺人鬼とか、とんでもない医者、などです。『脳外科医 竹田くん』は事実無根です。例えば、ドリルで四肢麻痺になったという話は、もともと四肢麻痺の患者さんを執刀したものです。扇動する内容が先行し、私のイメージが悪化しています。客観的な事実を見ていただいて、公正公平な判断をお願いしたいと思います」 2 : パワーワードだから伝えなかっただけなんや…