勝者なき戦い 米同時多発テロ20年 《911》 あれから、20年がたつ。「昨日のことのように感じる。あの出来事は影のようなもので、どこにいってもついて回る」。忘れられないし、忘れてはいけないと思う。あの日の入館証や、さびついた建物のボルトもまだ、取ってある。 4人の子は37~41歳になった。新たに3人の孫ができた。自宅の壁には、1年半前にうまれた双子の孫の写真が飾られている。 あの日、世界が震えた日、105階の会議室には、54の命があった。 米同時多発テロからまもなく20年が経過します。全世界を震撼させた同時多発テロは世界を、そして米国をどのように変えたのか。さらに、米国が始めた対テロ戦争は世界にどのような影響を与えたのかに迫る連載です。連載初回では、同時多発テロ発生時、米ニューヨークの世界貿易センタービルにいた男性を取材し、当時ビル内で何が起きていたのかに迫ります。20年経って、男性は今どんな思いを抱えているのでしょうか。 ある男性は90階まで下りてトイレに向かった。ある女性は78階で高速エレベーターを待った。2人は亡くなった。 ディットマーさんはただ、ひたすらに階段を下り続けた。外に出て、10分ほどでビルは崩落した。 助かったのは54人中、7人だけだった。 ※詳しくは上記リンクより 関連記事…