1 名前:おっさん友の会 ★:2024/09/07(土) 15:45:37.87 ID:1NeGHWE9.net ニューカマー」と呼ばれる在日コリアンらが、高齢化に伴う問題に直面している。 戦前の植民地支配時に日本に渡ってきた人やその子孫(オールドカマー)とは異なり、戦後数十年たってから来日したニューカマーは、後天的に習得した日本語を忘れてしまうことがある。 特に認知症になると、母語しか話せなくなる「母語がえり」が顕著になるという。こうした言葉の壁に加え、家族が身近にいないため、必要な福祉サービスを受けられないまま孤独に苦しむ外国人高齢者は少なくない。 この人たちを日本最大級のコリアンタウン東京・新大久保を拠点に支えているのが、在日韓国人福祉会(福祉会)だ。在日コリアンに代表される外国人高齢者がぶつかる課題は放置できなくなっている。福祉会代表のキム・ヨンジャさん(54)は、「日本の将来に関わる話」だと訴える。 ●3月でも今は「秋」要介護認定調査とのやりとり 春めいてきた3月中旬。福祉会代表のヨンジャさんは、韓国出身のキム・エギョンさん(仮名・79)の自宅での要介護認定調査に通訳として立ち会っていた。 調査は介護保険サービスを受けるのに必要で、要介護者の心身状態や生活について本人らから聞き取るものだ。 認定調査員が「今の季節は?」と尋ねる。エギョンさんはすぐに「가을(カウル)」と答えた後、しばらくして日本語で「秋」と言い直した。 福祉会では、コミュニケーションがうまくとれず、孤独になりがちな韓国人高齢者のために、毎週金曜日に一緒に食事や運動、勉強などができる「居場所」を設けている。 エギョンさんはその利用者だったが、次第に曜日を間違えて顔を出すようになった。 ヨンジャさんたちが何度も「金曜日に来てね」と伝えても、月曜日や火曜日に来てしまう。 気分の浮き沈みも激しく、「やる気が出ない。楽しくない。死にたい」などと口にする。 会話がうまく成り立たなかったり、記憶が曖昧だったりすることも多くなった。住環境にも問題を抱え、認知症が疑われた。 エギョンさんは20代の頃から歌手として韓国と日本を行き来する生活を送っていた。やがて日本人男性と結婚し、永住者として数十年にわたり、日本で生活してきた。 その夫にも先立たれ、いま日本に家族はいない。 エギョンさんの置かれた状況に深刻さを感じたヨンジャさんたちは、直ちに支援に入ることを決めた。まともに食事をとらず、低栄養状態にあったことから、毎日必ず事務所で昼食を提供した。 主治医を選び、介護保険を使えるよう手続きを進めた。自宅での認定調査はその一環だ。 ●引っ越し先を見つけるのは至難の業 見つかっても先行きは不透明 福祉会はエギョンさんの家計簿の確認など生活全般のサポートに加えて、家主とのトラブルから、立ちのきが求められていた住環境の問題に着手した。住み慣れた地域の中で、福祉会のメンバーが朝晩や仕事の合間に見守り支援することが可能な場所への引っ越しだ。 環境の変化がストレスになり、心身の健康を害することは「リロケーションダメージ」と呼ばれる。 認知症のある高齢者はその影響を特に受けやすいとされるため、慎重な配慮が必要だった。 ところが、物件探しは一筋縄ではいかなかった。そもそも日本語ができない外国人であること、後期高齢者であることから、受け入れてくれるところは少なく、金銭的にも余裕がなかった。 それでもヨンジャさんたちが仕事の合間に不動産屋を何軒も巡り、条件の合った物件を奇跡的に契約できた。引っ越し業者への依頼や荷作りなどはすべて福祉会のメンバーで行い、エギョンさんが新しい環境に慣れる手助けをした。 エギョンさんはいま、ヨンジャさんたちの24時間の見守りのもと、一人暮らしをしている。ただ、いつまで続けられるのかは不透明だ。 ●「韓国語でのケア体制が整っていれば……」身近な支援で感じた悔しい思い ヨンジャさんは、以前、認知症の外国人高齢者の苦しい現実を目の当たりにした。 続きはYahooニュース 倉田清香ドキュメンタリーディレクター 9/7(土) 9:01 引用元:…