1 患者目線で考えると、いまのがん治療は大きく3つに分けられると思います。標準治療と免疫療法、そして民間療法です。どれを選ぶかは、あくまでも本人の判断だと感じています。ただ、私ががんを公表した直後から、甘い誘惑というか、悪魔のささやきというか、とにかく色々な声や商品が届くようになりました。 がんに対抗するために体の活力をアップさせるサプリだったり、宗教絡みの勧誘だったり……。なかには「うちの妻はこれを飲んでがんが治ったから」とあくまで善意で治療法を薦めてくる方もいます。 とはいえ、がんの種類は千差万別で、同じ部位にできた同じステージのがんでも、人によって症状や副作用に違いがあります。 そのため、誰かに効いたサプリが私にも効く保証はありません。エビデンスが乏しい点も含め、民間療法は一切お断りしています。 一方、私の周囲にも免疫療法を続けている人はいますが、さすがに費用が高額すぎるな、と。 1クール400万円、トータルで800万~1200万円というケースも珍しくないようです。個人的には、がんに富裕層向けの治療法があること自体が悪いとは思いません。 どの治療法を選ぶかは自己判断だし、自分の命のために財産を使うことは当然かもしれない。でも、そうした選択肢のなかで、私は保険で費用を賄える標準治療を選びました。 背伸びせず、身の丈に合った治療を選んだということです。もちろん、保険を使ったとしても抗がん剤や治療費を含めると、月額の負担は決して軽くありません。高額医療費制度も利用しましたよ。もともと知っていた制度ですが、絶対に申請した方がいいと思いますね。 2 あくどい奴いっぱいいるからなこの世の中気を付けないと 7 こえーな…