元スレ 全てのレス 1:うっかりピエロ ◆yXF/ojHTKk:2023/10/27(金) 22:18:16.81 :zXnBczudO ごきげんよう。 私はうっかりピエロ。 はじめましての人ははじめまして。久方振りの方はお久しぶりでございます。 さて、うっかりピエロといえば知る人ぞ知る、偏った(かたよった)エロスの道化師でございます。 巨乳好きで寝取られ好きでショタ好きという何とも不可思議な趣味嗜好を持っております。 随分来ておりませんでしたが、最早SSというジャンルは廃れてきているとのこと…寂しいことです。 私もどれほどここに来なかったでしょう。もう私を知る方は居ないかもしれません。 でもいいのです。 例えSSが廃れようとも、エロは廃れない。私はそれを書くことを極上の趣味として、私が楽しむ為にやっているのです。 それをほんの少し、こうして皆さんに読んでいただき、時折りしこしこっとしてもらえたら幸いなのです。 そう、私は皆さんにとってオカズでありオナホールなのです。 今回は久方振りという事もあり、ショートでお話を書いてみます。 何やらハートマークが書けなくなっているのが残念ですが、知ってる方いらっしゃいましたら教えて下さい。前は『♡』こう書いたらハートマークになったんですが、テストで書いたらハートにならなかったのです。 ………話がズレました。失礼。 では、これよりうっかりピエロによるエロエロ劇場の開幕です。 11:うっかりピエロ ◆yXF/ojHTKk:2023/10/27(金) 22:42:51.15 :36yQlG36O 一日目 「ぅ…ん…」 目を覚ますとそこは見たこともない部屋だった。 窓は無く、目につく物は小さなガラステーブルとベッドとソファ、クローゼットくらいか。壁は無機質なコンクリートで、ドアが一つある。 「ここは…?」 ベッドから体を起こし、ふと目を下へ向けると頭の禿げた中年男性が一人倒れている。 状況が飲み込めない。私は何故ここに居るのか。そもそもここは何処なのか。この男性は誰なのか。 頭が回らないまま立ち上がり、私はドアノブに手をかける。カチャリと音が鳴り、ドアは呆気なく開いた。 顔だけ出して辺りを確認し廊下に出る。 廊下は左右に広がっており、右手には玄関らしきものが見えるが、それは大きな厚みのある鉄製の扉で…映画などでよく見る銀行の金庫(?)のような頑強な扉だった。中央に丸い窪みがある。 「なに…これ」 振り返って玄関の反対側、廊下の先には扉が二つ。 今居る部屋から見て左の廊下の突き当たりに青い扉が一つ。その右壁面にまた黄色い扉が一つ。 よく見ると今出てきた部屋は赤い扉だ。 「えっと、これって…」 よくある脱出ゲームみたいなものか?よくあるっていう表現があってるか分からないけども。 その前に何でこんなことになってるのかまだ分かっていない。ここに来る前の私の記憶が無い。 私の名前は佐々木澪(ササキミオ)。高校2年生で、世田谷に住んでいて…うん、自分の事は覚えている。高校の名前も分かる。 一番近い記憶は…。 そう、電車に乗って、下校中だったはず。 電車内でスマホを弄ってて、電車から降りて改札を抜けて────── あ、スマホか! 私は元居た部屋へ戻り持っていたバッグを探すが見当たらない。当然スマホも無い。 これは困った。助けを呼ぶことも出来ない。そもそも私を拉致してここへ監禁した人が居るならスマホなど取り上げるのも当然と言えば当然か。 「ぐご…ふがっ…」 禿げた中年男性はいびきをかいて寝ているようだった。呑気なものだ。というかよく見ても知らない人だ。 体型は小太りで頭頂部はハゲ散らかし、カーキ色のハーフパンツに草臥(くたび)れた白いTシャツ。年の頃は40代後半から50代か。 大口開けて寝ているその口内からは黄色い歯が見えている。 全体的な印象としては不潔なおじさん。ただそれだけだ。 私はと言うと、制服を着ている。やはり登校中だったのは間違い無さそうだ。特に服を弄られた形跡は無い。 「おじさん、ちょっと」 寝ているおじさんに声を掛ける。 しかし一向に起きる気配は無い。仕方なく肩を揺さぶる。本当は触りたくないけど。 「ん…んん…?」 おじさんは漸く目が覚めて瞼を開ける私と目を合わせた。 「ん…あれ?君は…」 「おじさん、ここ何処?」 「え?ここ何処って…」 おじさんは辺りを見回し首を傾げる。 「どこだ?」 「いや、私が聞いてるんだけど」 「え?ちょっ、え?」 おじさんは立ち上がって再び周りを見回し、ドアに手を掛けて廊下へ出ていった。私もそのまま着いていく。 「………え?何だこれ、どこだ?」 「おじさんにも分からないってこと?」 「分からないも何も…」 鉄製の扉の前で立ち尽くしたまま、おじさんは呆然としている。 つまり、このおじさんも被害者ってことか。それとも知らないふりの演技をしている加害者側か。 ただ、今それを判断できる材料が私には無い。…