661 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/24(土) 13:12:45.28 ID:pQvps9U50福島から5月頃、関東に避難してきた。それまでの地元は避難制定地域よりもわずか数キロ離れているってだけ。数キロ先は「もと人里」で誰もいない、でも自分達の場所は衣食住していいよ、の地域。目に見えない恐ろしいものと戦い続けるくらいなら、と転居を決意。転居に伴い、子どもは4月末まで保育所に預けていたんだけれどその保育所の登所最終日に起こったことを今から書こうと思う。その最後の日も、変わらず朝から預けにいった。「寂しくなります、お世話になりました」と先生方へ挨拶し、園児達へのささやかなものを渡し、いつものように子どものクラスでおむつなどを準備していた。そこへおじいちゃん(見た目判断だが)と一緒にAくんが登所してきた。4才クラスに4月から入所した子で、何度か「おはよー」と声かけしたことがある。その時もいつものように「Aくんおはよう」と声をかけた。するとAくんは私のところにまっすぐ歩いてきて、両手でおにぎりのようにしている手を差し出してくる。なんだろう、泥だんご?折り紙のなにか?など色々考えているとAくんは無表情のまま、三角にしているおにぎり型の手、指と指の間からその中身を見せてきた。知っているだろうか、カマドウマという虫を。うさぎ虫とか、ぴょんぴょん虫とか、そんな呼び名もある。鳴きもせず、音も出さず、個人的に生命力の強い虫だと思っている。ティッシュ箱で思い切り「べし!!」と上から潰し、死骸が気持ち悪いので旦那にとってもらおうと呼んできて、ティッシュをそっとどけると既にいない。え!?どこ行った!?と見回すと、天井に張りついていたり。前に飛ぶかと思いきや、真横ジャンプもしてくるというキモさ。私はこの、はちきれんばかりの腹をしたグロテスクで跳躍力の高いカマドウマが大嫌いだった。Aくんの手の中には、カマドウマの中でも特大クラスに入るようなものが入っていた。多分私の顔が物凄いことになっていたんだろうと思う、先生が「どうしました?」と駆け寄ってきた。まさに、その時。…