元スレ 全てのレス 2: ◆Q/bvSRBslQ:2017/03/31(金) 21:15:17.00 :tmYXr6Mt0 速水奏「プロデューサーさん、水族館に行かないかしら」 そう声をかけられたのは、ある夏の終わりだった。 P「水族館か......奏って、水族館とか好きだったっけ」 奏「大好き、とまでは言わないけど。今度湘南でイベントのお仕事があるでしょ?それで、近くに水族館があることを思い出したのよ」 なるほどそういう事か。 確か10年以上前に俺もその水族館に行ったことがあるはずだが、その後リニューアルされてからは行ってなかったかな。 P「イベント終わりに時間が取れたらいいぞ?」 奏「ふふっ、時間は作るものよ、優秀なプロデューサーならね?」 どうやら頑張るしかないようだ... 奏「じゃあ、楽しみにしてるわ、プロデューサーさん」 P「うん、俺も楽しみにしてる」 奏「...あら、そんなに楽しみにしてくれるのなら、今から行ってもいいのよ?」 P「い、今から!?」 奏「ふふっ...じゃあまた明日」 お得意の翻弄を披露して、奏は帰っていった。 心なしか足取りが軽そうに見えたのは気のせいだろうか。 ともあれ、俺はスケジュール帳に、思わぬできた楽しみなイベントの予定を書き込み、残った仕事に取り掛かった。…