946 本当にあった怖い名無し age New! 2006/04/12(水) 10:12:00 ID:cr2+0dQ+0私の一番古い記憶は三歳。木枯らしの吹く夕方、一人でブランコを漕いでいるところ。手も足もかじかんで、とても冷たい。でも今帰れば母に叱られる。祖母に迎えに来て欲しい、ここはいつも来る公園なのだからきっとすぐわかるはず。そのうち、風に揺られてるのかブランコに揺られてるのかわからなくなる。私は母に虐待されて育った。飲み物をこぼした、ちょっと足音をたてて歩いた、声を出して笑った。そんな理由ですぐ折檻された。気が済むまで殴られる、安全ピンでお尻を刺される、冬に水風呂に入れられる。煙草を吸わされ背中を灰皿にされる、食事を抜かれる、家に入れてもらえない。私に向かって拳を振り上げる母は、喜んでいるように見えた。父は見て見ぬ振りをした。失敗して叱られ何度も蹴られる私の横で、テレビを見ながら食事をしてた。終わると、「お母さんの言うことをちゃんと聞きなさい」と言った。助けてくれたのは祖母だけだった。折檻の傷の手当てをして、一緒の布団で眠ってくれた。私をかばい、代わりに蹴られてしまったことすらある。それを見た時、恐ろしさに泣いてしまった。お前のせいで痛い目にあったと叱られるんじゃないかと思った。それ以上に、もう自分を嫌いになるんじゃないかと思って、恐怖で息が詰まりそうだった。二人で部屋に戻ると泣きながら祖母の足に湿布を貼り、自分は殴られても大丈夫だから、いいからと必死に訴えた。何より祖母に嫌われるのが怖かった。祖母は私を抱きしめて泣いた。そしてそのまま一緒の布団で眠った。…