782 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/14 22:53後輩は、某ソンの深夜バイトをしていた。そのコンビニは、深夜になるとかなり暇になるらしい。後輩はいっしょにバイトしている先輩と、いつもバックルームでのんびり漫画など読んで過ごしていた。ある日のこと。いつもと同じようにバックルームでお菓子を食べながら、後輩は先輩と駄弁っていた。仕事と言えばたまにモニターをチェックするくらいである。モニターは画面が4分割されていて、レジ2箇所、食料品棚、本棚を映しているのだが、ふと見ると、本棚のところに女の人が立っているのを後輩は見つけた。腰まである異様に長い髪をした女の人だ。「おかしいな、チャイム鳴らなかったぞ」と先輩はいぶかしむが、たまに鳴らない事もあるので、さして深く考えず二人はまたしゃべり始めた。しかし、である。いつまで経っても女の人は動く気配を見せない。本を読んでいるのかと思えば、何も手にしていない。ひたすらじっと本棚を見つめているだけである。「おい、こいつ万引きするつもりなんじゃないか」先輩が言った。どことなくおかしな雰囲気のする女の人である。後輩もその考えが浮かんだところだったので、頷いた。二人で挟み撃ちすることにして、バックルームを出る。先輩はレジ側から、後輩はバックルームへの出入り口から本棚へ向かう。…